借金の減額手段のひとつに「個人再生」手続きがあります。
返済計画を立て、計画通りに返済をしていくことによって、返済総額が減額されるという手続きです。
それを法律で定めたものが「個人再生法」。
正式名称や、罰則についても以下の記事で詳しく解説します!
よく「法律が認めた借金救済制度」なんてCMが流れているけど、まさにその法律こそが個人再生法なんだ。
返しきれなくなった借金を法的に解決するのが債務整理ですが、そのひとつである「個人再生」の根拠となっているのが「個人再生法」と呼ばれる法律です。
個人再生法とはどんな法律なのか、なぜわざわざ法律で借金問題を解決してくれるのかといった疑問を解説します。
\家族に内緒で月々の返済を減らしたい人はこれ!/
任意整理とは?内容や特徴メリット・費用などすべてを解説!
\借金が返済できない人はこれ!/
自己破産とは|自己破産のデメリットや費用などをわかりやすく解説
\どっちが自分にあってるの?知りたい人はここ!/
LINEで無料相談!
個人再生法の正式名称は「民事再生法」
1999年にできた比較的に新しい法律で、相次ぐ中小企業の倒産を救うためにできた法律なんだ。
じゃあなんで「個人再生法」なんて呼ばれてるんですか?
のこりの99%は個人が利用しているから「個人再生」に特化した法律だと勘違いされているんだろうね。
【参考】再生既済事件数―事件の種類及び終局区分別―全地方裁判所|裁判所
民事再生法の目的
第一条 この法律は、経済的に窮境にある債務者について、その債権者の多数の同意を得、かつ、裁判所の認可を受けた再生計画を定めること等により、当該債務者とその債権者との間の民事上の権利関係を適切に調整し、もって当該債務者の事業又は経済生活の再生を図ることを目的とする。
そのために裁判所が間に入って「民事上の権利関係を適切に調整する」という制度を作ったんだ。
個人再生法は、やりなおすチャンスをあげるための条件や仕組みを定めた法律なんだ。
\LINEで無料相談しよう!/
↓↓個人再生に強い↓↓
個人でも利用できる民事再生=個人再生
みんなが「個人再生」と呼んでいるのも民事再生手続きのひとつなんだ。
でも、個人再生を利用することで、今後の利息をカットしてもらえたり、残りの元本も減らしてもらえたりすることもある。
裁判所との約束どおりに返済しなくちゃいけないけど、借金返済の負担が大幅に軽くなる可能性があるんだ。
\LINEで無料相談しよう!/
↓↓個人再生に強い↓↓
2種類の個人再生
個人再生の種類をチェックしておこう。
個人再生の種類 | 要件 |
小規模個人再生 |
|
給与所得者等個人再生 | 上記の条件に加えて次の2つを満たす必要がある
|
ちなみに、それぞれの割合は小規模個人再生:給与所得者等個人再生=15:1。
小規模個人再生のほうが圧倒的に多いんだ。
個人再生法で特に重要な部分は?
第十条 この法律の規定による公告は、官報に掲載してする。
第二十四条 再生手続開始の申立てをするときは、申立人は、再生手続の費用として裁判所の定める金額を予納しなければならない。
しかも、原則一括払いだよ。
弁護士を選任している場合は個人再生委員への報酬が減額されるから、10万円くらいは安くなるはず。
\LINEで無料相談しよう!/
↓↓個人再生に強い↓↓
第百八十九条 再生計画認可の決定が確定した場合において、次の各号のいずれかに該当する事由があるときは、裁判所は、再生債権者の申立てにより、再生計画取消しの決定をすることができる。
一 再生計画が不正の方法により成立したこと。
二 再生債務者等が再生計画の履行を怠ったこと。
三 再生債務者が第四十一条第一項若しくは第四十二条第一項の規定に違反し、又は第五十四条第二項に規定する監督委員の同意を得ないで同項の行為をしたこと。
たとえば「再生計画の履行を怠った」場合は、再生計画が取り消されて元どおりの借金を返済しなければならなくなるんだ。
裁判所に認めてもらえる再生計画案を作るためにも、弁護士などの専門家によるサポートは必須だよ。
要注意!個人再生法には罰則がある
だから、不正利用には厳しい罰則を設けているんだ。
(詐欺再生罪)
第二百五十五条 再生手続開始の前後を問わず、債権者を害する目的で、次の各号のいずれかに該当する行為をした者は、債務者について再生手続開始の決定が確定したときは、十年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。情を知って、第四号に掲げる行為の相手方となった者も、再生手続開始の決定が確定したときは、同様とする。
一 債務者の財産を隠匿し、又は損壊する行為
二 債務者の財産の譲渡又は債務の負担を仮装する行為
三 債務者の財産の現状を改変して、その価格を減損する行為
四 債務者の財産を債権者の不利益に処分し、又は債権者に不利益な債務を債務者が負担する行為
2 前項に規定するもののほか、債務者について管理命令又は保全管理命令が発せられたことを認識しながら、債権者を害する目的で、管財人の承諾その他の正当な理由がなく、その債務者の財産を取得し、又は第三者に取得させた者も、同項と同様とする。
(特定の債権者に対する担保の供与等の罪)
第二百五十六条 債務者が、再生手続開始の前後を問わず、特定の債権者に対する債務について、他の債権者を害する目的で、担保の供与又は債務の消滅に関する行為であって債務者の義務に属せず又はその方法若しくは時期が債務者の義務に属しないものをし、再生手続開始の決定が確定したときは、五年以下の懲役若しくは五百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
ここ最近でも逮捕者が出ていて、罰則も厳しいから不正利用は絶対にダメだよ。
こちらも厳しい罰則が用意されているから気をつけないといけないね。
\LINEで無料相談しよう!/
↓↓個人再生に強い↓↓
まとめ
- 個人再生法の正しい名称は「民事再生法」
- 個人再生法の目的は「事業や経済生活の再生」
- 個人再生は「小規模個人再生」と「給与所得者等個人再生」の2種類
- 個人再生法には罰則もあるので不正利用は厳禁!
ほかの債務整理の方法で解決できるかも含めて、まずは弁護士に相談することをおすすめするよ。
企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。