個人再生

民事再生と個人再生はどう違う?費用など徹底比較!

さいむくん
さいむくん
ニュースで有名な会社が「再生手続きを開始」とか流れるじゃないですか?

あれって会社じゃないとできないんですか?

さいむくんが言っているのは「民事再生手続き」のことだね。

たしかに、そもそもは倒産寸前の会社を救済するための制度だけど、個人でも利用できるよ。

せんせい
せんせい

民事再生法にもとづく「民事再生手続き」は個人でも利用が可能です。

個人が利用しやすい民事再生手続きを「個人再生」といいます。

個人再生とはどのような手続きなのか、実際の流れや利用のメリット・デメリットなどを解説していきましょう。

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個人再生とはどんな手続き?

せんせい
せんせい
個人再生は、裁判所の手続きを利用する債務整理のひとつだよ。
「債務整理」ってなんですか?
さいむくん
さいむくん
せんせい
せんせい
債務整理とは、借金を減免することで返済に苦しんでいる人を救済する手続きの総称だよ。

CMで「借金救済措置」や「国が認めた減額制度」なんて言われているけど、これはすべて債務整理を指しているんだ。

じゃあ、個人再生のほかにも種類があるってことですね。
さいむくん
さいむくん
せんせい
せんせい
そのとおりだよ。個人再生を含めた債務整理の方法や特徴をまとめておこう。
債務整理の種類 特徴
任意整理
  • 貸金業者と話し合って、将来発生する過去に支払いすぎた利息分をカットし元本から差し引いてもらう手続き
個人再生
  • 裁判所に再生計画案を提出して許可をもらい、計画的に返済する手続き
  • 利息だけでなく元本も減額される可能性がある
自己破産
  • 裁判所に破産を申し立てて借金をゼロにしてもらう手続き
  • 預貯金や高額な財産は返済にあてることになるが、以後の返済は不要

個人再生の手続きの流れ

せんせい
せんせい
個人再生の手続きは、大きく分けるわけると次のような流れで進むよ。
個人再生の流れ
  • 申し立て書類を揃えて裁判所に提出する
  • 個人再生委員との面接を経て、およそ1ヶ月後に個人再生手続きが始まる
  • 申し立てから3〜4ヶ月以内に再生計画を提出する
  • 調査のうえで裁判所が個人再生の許可・不許可を決定する
  • 再生計画に従った返済の開始
せんせい
せんせい
申し立てから裁判所の許可決定までにかかる期間はおおむね5~6か月。

時間がかかりすぎると再生計画案の提出期限を守れず取消しを受ける危険もあるから、専門家に対応を任せたほうがいいね。

個人再生のメリット・デメリット

せんせい
せんせい
個人再生のメリットとデメリットをまとめたから、チェックしておこう。
個人再生のメリット
  • 借金の総額が最大で10分の1に圧縮される
  • 住宅ローン特則の利用で、マイホームを手放さずに借金を整理できる
  • 返済計画案に従って返済すれば完済扱いになる
個人再生のデメリット
  • 信用情報機関に事故情報が登録されるので、新たなローンができなくなる
  • 官報に掲載されるので、個人情報が広まってしまう危険がある

通常の民事再生と個人再生の違い

せんせい
せんせい
「個人再生は「民事再生法」に定められた手続きのひとつ。

そもそも民事再生法は倒産寸前の会社を救済するためにできた法律だから、通常の民事再生は会社の利用が前提なんだ。

会社の民事再生と個人再生ってなにか違いがあるんですか?
さいむくん
さいむくん
せんせい
せんせい
個人でも通常の民事再生を利用できるけど、利用しやすいからほとんどの人が個人再生を利用しているのが現状だよ。

じゃあ、その理由を含めて通常の民事再生と個人再生の違いをみていこう。

利用条件に制限がある

せんせい
せんせい
個人再生を利用できるのは、住宅ローンを除いた借金が5,000万円を超えない場合だよ。

でも、通常の民事再生にはこういった制限がないんだ。

じゃあ個人で5,000万円を超える借金がある人は通常の民事再生を選ぶことになるんだね!
さいむくん
さいむくん
せんせい
せんせい
そういう選択肢もあるけど、その金額だと借金を減らしてもらっても計画どおりに返済するのは難しいだろうね。

通常の民事再生よりも自己破産を考えたほうがいいかもしれない。

手続きが簡略化されている

せんせい
せんせい
通常の民事再生では「債権者集会」が開かれる。

でも個人民事再生ではそういった制度がなく、手続きが簡略化されているんだ。

すばやく生活を立て直せるってことですね!
さいむくん
さいむくん

届け出をしなかった債権者は「同意」として扱われる

せんせい
せんせい
再生手続きの申し立てを受けた裁判所は各債権者に「同意するか?」の届け出を求める。

通常の民事再生では届け出をしなかった債権者は「反対」として扱われるけど、個人民事再生では「同意」として扱われるんだ。

「同意」と「反対」ってそんなに重要なことなんですか?
さいむくん
さいむくん
せんせい
せんせい
再生計画案が許可されるには、債権者の過半数と借金総額の2分の1以上の同意が必要なんだ。

だから同意を得やすい個人民事再生のほうが許可されやすいってことになるね。

【通常の民事再生の場合】
債権者が無視すれば「反対」したことになる
【民事再生の場合】
債権者が無視すると「同意」として扱われる
債権者の過半数の同意 ⇨再生計画が許可される
借金総額の2分の1以上の同意
債権者の過半数が反対 ⇨再生計画が不許可になる
借金総額の2分の1以上が反対

裁判所への予納金が安くなっている

せんせい
せんせい
通常の民事再生では監督委員への報酬としておよそ200万円の予納金が必要。

でも、個人再生の場合は個人再生委員への報酬として15~20万円を預けるだけだよ。

裁判所によって対応が違うけど、個人再生委員をつけないでも済む裁判所もあるから手続費用が安く済むんだ。

借金返済に困っているのに200万円も予納金を預けるのはムリですよね。

そんなお金があるくらいなら返済に困るわけないし…。

さいむくん
さいむくん
せんせい
せんせい
この点も、借金返済に苦しんでいる人でも利用しやすいように考えられた措置だといえるね。

個人再生前後の比較

せんせい
せんせい
さいごに、個人再生を利用するとどのくらい返済がラクになるのかシミュレーションしてみよう。

借金250万円の場合

せんせい
せんせい
250万円の借金だと、金利の上限は15%だね。

これをそのまま5年で返済した場合と個人再生して5年で完済した場合の違いは次のとおりだよ。

返済総額 利息の総額 月々の支払い(60回払い)
そのまま返済 約356万円 約106万円 約59,000円
個人再生 一番安くて100万円 0円 約16,000円
さいむくん
さいむくん
個人再生すると月々の負担が4万円以上もラクになるんですね!これで遠慮なくゲームに課金できるぞ!
そんな考えかただから借金ばかり膨らむんだ。反省しなさいよ。
ともだち
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借金400万円の場合

せんせい
せんせい
同じ条件で、400万円の借金を返済した場合と個人再生した場合を比較してみよう。
返済総額 利息の総額 月々の支払い(60回払い)
そのまま返済 約570万円 約170万円 約95,000円
個人再生 100万円まで減額

される可能性あり

0円 約16,000円
さいむくん
さいむくん
月々8万円弱もラクになるなら、延滞している家賃も整理できるね!
これはあくまでも単純計算だから、このとおりになるとは限らない。

でも、さいむくんの言うとおり、安定した収入があって生活を再建したいなら個人再生の検討をおすすめするよ。

せんせい
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まとめ

せんせい
せんせい
民事再生法が定めている再生手続きには、通常の民事再生と個人再生があるよ。

今日のポイントをまとめておこう。

個人再生についておさらい
  • 個人んでも通常の民事再生手続きの利用は可能
  • 個人が利用しやすいように「個人再生」が用意されていて、ほとんどの人がこちらを利用している
  • 月々の返済が大幅にラクになるから、安定した収入があるなら個人再生がおすすめ
せんせい
せんせい
個人再生の手続きは個人でも可能。

でも、手続きや提出書類の作成が難しいから、債務整理に力をいれている弁護士に任せるのがベストだね。

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著者情報

この記事の監修者
赤堀弁護士
赤堀 太紀 FAST法律事務所 代表弁護士

企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。

監修者の詳細なプロフィール
この記事の筆者
浜北 和真株式会社PALS Marketing コンテンツディレクター

2017年から法律メディアに携わりはじめる。離婚や債務整理など、消費者向けのコンテンツ制作が得意。
監修したコラムはゆうに3000を超える。

20代後半に作ってしまった借金100万円を自力で完済した。

筆者の詳細なプロフィール