名義貸しは違法！頼まれたらどうする？名義貸しのリスクと危険性

「消費者金融からお金を借りるのに名義を貸して欲しい」って言われたんだよね。

なんだかすごく困っているみたいだったし、お礼で何割かくれるとも言ってたんだよ。

名前だけだったら貸してあげても大丈夫かなあ？

多くの場合で犯罪となって、罰金や懲役などの刑事罰を受ける可能性があるのさ。

たとえ仲の良い友人からの頼みでも、決して軽い気持ちで名義貸しをしてはいけないよ。

名義貸しをしてもらおうとする人は、自分以外の誰かの名義を使ってなんらかの契約をするケースがほとんど。

契約上で他人の名義を使うのは、立派な犯罪なんだ。

嘘の情報を伝えて契約をすることになるから、詐欺罪として罰金や懲役を食らってしまう可能性が高いよ。

詐欺罪や、詐欺罪の共同正犯(刑法第60条)や幇助罪(刑法第62条)が成立するケースがあるね。

とにかく、名義貸しという行為自体が犯罪になり得ると肝に銘じておいてね。

つまり、借金の返済義務は名義を貸した人(名義人)が背負うことになるんだ。

それに、実際に借りた人(名義を貸した相手)は契約書類上は存在しない人なんだよ。

「これは名義を貸しただけなんで、僕は借りてないです」なんて言われても、消費者金融からしたら知ったこっちゃないのさ。

契約上の返済義務がある以上、言い訳をして返済をしないでいればずっと督促を受けるハメになる。

さらには、滞納を続けると裁判を起こされて財産の差し押さえを受けるリスクもあるんだよ。

「名義貸しだからと返済を拒んだらどうなる？」でもう少し詳しく説明するけど、名義貸しをしたら自分が借金を返さなくてはいけなくなると覚えておいてね。

次は、名義貸しにはどのような危険性があるのかもう少し詳しく話していこう。

代表的なリスクは以下の4つだね。

だけど、名義を貸した人も犯罪に問われる可能性があるんだ。

消費者金融に申し込む際には名義人の身分証明書の提出が必要で、その名義人が契約者本人になる。

つまり、契約上は、名義を借りた人の名前はどこにも出てこないんだよ。

たとえ実際に申し込みをしてお金を受け取ったのが名義人とは違う人であっても、契約上の名義人に返済を迫るのは当然なのさ。

消費者金融からすれば、提出された身分証明書の人と契約をしたつもりなんだ。

名義と一緒に身分証明書を貸した人に100%落ち度がある。

名義人が実際に借りたわけではないなんて主張は受け入れられないのさ。

ただ、実際に応じてくれるかどうかは別問題だけどね…。思わぬトラブルの元になるかもしれないし、そもそも名義貸しは避けるべきだね。

また、たとえば名義を貸して契約された自動車が交通事故を起こした場合などには、名義人が事故の責任を追求されてもおかしくない。

名義貸しによってなんらかの問題が大きて損害賠償を受けた場合には、すぐに法律の専門家である弁護士に相談しよう！

でも、先生もずいぶん詳しいですね。名義貸しってそんなによくあることなんですか？

だけど、過去にローンやカードの利用料金滞納などをしている人はお金を新たに借りられない場合があるんだ。

俗にいうブラックリストってやつだね。

ブラックリストになっている人は自分の名前ではお金を借りられないから、他の人に名義だけ貸してくれるように頼むってわけさ。

しっかり家賃を払ってもらう約束で、恋人や友人のために賃貸契約の際に名義を貸してしまったという話は珍しくない。

ただし、賃貸契約の際の名義貸しは明らかな違法行為なんだ。

名義貸しが発覚した場合には、名義を借りた人ではなく、貸した人のほうが詐欺罪に問われる可能性が非常に高いよ。

それに、家賃の滞納や、住宅の損壊などによる損害賠償を請求されるのも名義を貸した人だ。

賃貸契約の際の名義貸しも非常にリスクが高いから、避けるべきだね。

そもそも、これらを他人の名義で作らせる目的は、詐欺などの犯罪行為に利用するためである可能性が高いのさ。

すでに持っている口座や携帯を買い取るという形も同様に危険。

携帯電話や銀行口座に関する名義貸しは、名義を貸した側も以下のような罪に問われる可能性が高いよ。

たとえば弁護士事務所の業務の中には弁護士でしかできないものもあるし、不動産業であれば従業員の5人に1人が宅地建物取引士である必要がある。

これらの資格をとったり、資格を持っている人を集めたりするのには時間や手間がかかるから、名義貸しを依頼するケースがあるんだ。

「自分は名前を貸しただけだから返済義務はない！」と突っぱねようとする人もいる。

だけど、契約上は名義人に返済義務があるのは明確。返済を拒否するのは無理なんだ。

もしも名義貸しだからといって返済を拒んでいると、以下のようなリスクが待っているよ。

つまり、当然のように名義人に対して督促状が届くんだ。

「自分は名義を貸しただけ」と言っても消費者金融からしたら関係ない。

いくら支払いを拒否しても名義人のところに督促状が届き続けるし、無視を続ければ自宅に取り立てに来る恐れもあるよ。

つまり、支払いが遅れたことによる処罰は名義人に課せられるんだ。

2ヶ月以上の長期の滞納があると、多くの場合においてブラックリストに登録されてしまうよ。

一度ブラックリストに載ってしまうと、滞納を解消して5年経過しなければ、新たにカードやローンを契約できなくなる。

よかれと思って名義を貸したら、自分自身の生活を苦しめる結果になるリスクもあるってわけさ。

契約上の規約によって、数ヶ月滞納が続くと『期限の利益』を失ってしまうからだね。

具体的には、裁判所に訴えて財産の差し押さえを行うんだ。

でも、知り合いの頼みだし、なんとか助けてあげられないかな？

名義を貸した側が借金の返済義務を背負ったり詐欺罪に問われる可能性もあるからね。

ビジネスのために名義を借りるとしても、それがお互いにとっていい結果になる可能性はほぼないしね。

もしも自分で説明するのが難しかったら、この話をそのまま読ませてあげてもいいかもね！

もしくは、すでに返済に追われて首が回らなくなってしまっているかもしれないね。

本当にその人のことを思うのであれば、弁護士に相談して債務整理で借金を減額するようにすすめるのがいいよ。

借金トラブルは、専門家である弁護士に相談するのが一番。

借金問題であれば相談料も基本的には無料だし、その人に合った解決法を提案してくれるからね。

それでも泣き寝入りするのはまだ早い。

名義貸しをしてしまった場合の対処法についても解説していくよ。

ただし、自分の名義ではお金を借りられないような状況であれば、返済を迫っても応えてもらえない可能性も高いのが現実かな…。

まずは当事者同志でしっかりと話し合うのがベストだよ。

自分で支払いをしていくのが難しい場合には、弁護士に相談して債務整理をするの現実的な解決策かな。

「求償権」といって、第三者の支払いを立て替えた場合には、立て替えた相手に対してその分を請求する権利があるのさ。

ただし、あくまで権利があるというだけの話。

名義貸しを迫るような人は、請求されたからといって支払いに応じてくれる可能性はとても低いのが実情かな…。

ただし、名義貸しは解決が非常に難しいのも実情。

なにせ、契約上は名義を貸した相手が存在していない状況だからね…。

とはいえ、放っておいて借金の利息が膨らんだり、より大きな犯罪に巻き込まれたりするのだけは避けるべき。

名義貸しをしてしまったらなるべく早い段階で警察や弁護士に相談するのがオススメだよ。