任意整理

任意整理をやり直し|やり直しになった場合の注意点と滞納の対処法

さいむくん
さいむくん
任意整理を申し込んだんだけど、どうも担当の弁護士の人と相性が悪いような気がするんだよな…。

交渉もうまくいっているのか正直信用できないし…途中で他の弁護士に変えるとかってできるのかなあ。

おや、さいむくん。任意整理のやり直しを考えているのかい?

実は、まだ債権者と和解が成立していないのであれば、いつでも任意整理をやり直せるんだよ。

とは言っても、一度依頼した任意整理を取り消すとなると、色々とリスクが生じてくる。

先生に詳しく聞いてから考えてみよう!

ともだち
ともだち

さいむくんのように、任意整理を依頼した弁護士との折り合いが悪く、弁護士を変えようか検討している方も多いのではないでしょうか?

もしくは、任意整理後の返済がうまくいかずにやり直しを検討している方もいると思います。

任意整理のやり直しは、タイミングによってさまざまなリスクが生じるため、自身の状況に応じて対処法を知っておく必要があります。

この記事では以下の3点について詳しく解説していきます。

  1. 任意整理をやり直す際のリスク
  2. 任意整理がやり直しになった時の対処法
  3. 新たに弁護士を探す際の注意点

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この記事の内容
  1. 任意整理は途中でやり直しできる
  2. 任意整理がやり直しになってしまうケース
  3. 任意整理の和解前にやり直しになるリスク
  4. 任意整理の和解後に返済失敗してやり直しになるリスク
  5. 任意整理がやり直しになった場合の対処法
  6. 新たに弁護士を探す時の注意点
  7. 任意整理がやり直しになった時は弁護士に相談しよう
  8. まとめ

任意整理は途中でやり直しできる

せんせい
せんせい
さいむくんのように、担当弁護士への不満が原因で任意整理のやり直しを考える人は非常に多いんだよ。

任意整理がどの段階まで進んでいるかによって、やり直しできるかどうかが変わってくるからよく確認しておこう。

債権者との和解前であればいつでも解約できる

せんせい
せんせい
債権者との交渉が成立して、和解をする前であればいつでも任意整理は解約できるんだ。

任意整理の段階を簡単に確認しておこう。

任意整理の段階
  1. 弁護士に相談をする
  2. 弁護士に任意整理の依頼をする
  3. 弁護士が債権者に受任通知を送る
  4. 弁護士費用の積み立てが開始する
  5. 債権者との交渉が開始する
  6. 債権者との和解が成立する
任意整理はおおまかに以上のような6段階にわけられるね。
せんせい
せんせい
さいむくん
さいむくん
この6ステップが終わったら、債権者に対して実際に返済をしていくってことですね。
その通り。

最後の段階である債権者との和解が成立するまでの間だったら、どのタイミングであっても任意整理は解除できるんだ。

これは法律でしっかりと定められていて、債権者との和解が成立するまでの間は、債務者と弁護士はあくまで委任契約を結んでいることになるからなのさ。

せんせい
せんせい

(委任の解除)
第六百五十一条 委任は、各当事者がいつでもその解除をすることができる。
 前項の規定により委任の解除をした者は、次に掲げる場合には、相手方の損害を賠償しなければならない。ただし、やむを得ない事由があったときは、この限りでない。
 相手方に不利な時期に委任を解除したとき。
 委任者が受任者の利益(専ら報酬を得ることによるものを除く。)をも目的とする委任を解除したとき。
【引用:民法第651条 – e-Gov法令検索

ともだち
ともだち
委任は各当事者がいつでも解除できるということは、和解が成立する前に弁護士側から解除されてしまう可能性もあるんですね。
そうだね。

それについては、このあと『任意整理がやり直しになってしまうケース』でも解説するね。

だけど弁護士も仕事として引き受けているわけだから、滅多なことがなければ弁護士側から解除されてしまう心配はないかな。

せんせい
せんせい

和解が成立している場合は解約できないので注意

せんせい
せんせい
債権者との和解が成立したあとだと、任意整理の解約はできないんだ。

任意整理において、債権者との和解が成立すれば弁護士の役目はほぼ終了となり、あとは債務者本人が返済していくだけになる。

一度和解が成立してしまったら、いくら返済回数や利息などの和解条件に納得がいかなくても、任意整理の解約はできないんだ。

返済が苦しければやり直す方法もある

さいむくん
さいむくん
たしかに、一度和解が成立したら解約できないというのももっともだ…というより解約する意味がほとんどないもんな。

でも、もし和解条件に納得がいかなかったり、和解後に返済が苦しくなったらどうしたらいいんでしょうか?

その時には、改めて2度目の任意整理をして再和解を目指すか、追加介入といって1度目で対象にしなかった業者も含めて任意整理をするとか、色々な対処法があるよ。

そのあたりについては、あとで『任意整理がやり直しになった場合の対処法』でゆっくり解説するよ。

せんせい
せんせい

任意整理がやり直しになってしまうケース

せんせい
せんせい
任意整理は、和解前であれば債務者側の意思でいつでも解約できる。

それと同様に、任意整理を依頼をした弁護士側から途中で解約される場合もあるんだ。

弁護士に任意整理を辞任されて、やり直しになってしまうケースにはどんなものがあるか確認しておこう。

弁護士からの連絡を無視する

せんせい
せんせい
まず基本中の基本だけど、弁護士からの連絡を無視し続けると、任意整理を続ける意思がないとして辞任されてしまうよ。

任意整理は、弁護士が債権者と返済回数や利息などの和解条件について交渉をするわけだけど、あくまで依頼人本人の希望に沿って進める必要がある。

弁護士からの電話に出なかったり、着信があっても折り返しの連絡をしないなど、任意整理に非協力的な姿勢を続けていると、弁護士自身も業務を続けられないと判断してやむを得ず辞任してしまうんだ。

弁護士からの連絡はメールや電話などさまざまだけど、電話をしてくる時は何かしら急を要する用事がある可能性もあるよなあ。

依頼人の協力がなければ交渉もまともに進まないから、弁護士とのコミュニケーションはしっかりと綿密に取る必要がありますね。

ともだち
ともだち

依頼人本人が準備する必要のある書類をいつまで経っても準備しない

せんせい
せんせい
任意整理をする上では、基本的にほとんどの手続きは弁護士が代行してくれるけれど、依頼人も色々な書類を準備する必要があるんだ。

任意整理の際に必要になる書類の一例

  • マイナンバーカードや運転免許証などの本人確認書類
  • 借入のあるクレジットカードや預金通帳
  • 給与明細や源泉徴収書などの収入に関する資料
こういった書類は、必ず弁護士からいつまでに用意するようにと指示がある。

その指示を守らずにいつまでも用意をしない場合には、やはり任意整理をする意思が無いとみなされて弁護士に辞任されてしまうね。

せんせい
せんせい

弁護士費用の支払いが遅れる

せんせい
せんせい
弁護士に払わなくてはいけない費用の支払いが遅れた場合にも、弁護士に辞任されて任意整理がやり直しになってしまうよ。

任意整理にかかる着手金などは、分割払いに応じてくれる弁護士事務所がほとんど。

最初の数回だけ支払ってその後は滞納しつづけたりすると、弁護士に辞任されてしまうんだ。

その際には任意整理が取り消しになってしまうだけではなく、もちろんこれまでに支払ったお金も返ってこないから注意しよう。

お金を払わなかったら辞任されちゃうのは当たり前だな…。

もし今月だけ遅れてしまうような場合も、必ず弁護士に報告して、誠意ある対応を心がけることが大切ですね!

ともだち
ともだち

任意整理の和解前にやり直しになるリスク

せんせい
せんせい
任意整理は、和解前であればいつでも解約はできる。

だけど、自身で解約する場合でも弁護士に辞任される場合でも、一度始めた任意整理を途中でやり直すのはリスクが大きいんだ。

任意整理を中断すると取り立てが再開する

せんせい
せんせい
まず大きなリスクとして、任意整理を中断すると債権者からの取り立てが再開してしまう点があげられるね。

債権者との和解前であればいつでも解約できる』で見たように、任意整理を弁護士に依頼するとまずは債権者に対して受任通知を送るんだ。

受任通知
受任通知は、『私がこの人の債務整理を担当しますよ〜』というお手紙みたいなものですね。
ともだち
ともだち
せんせい
せんせい
そうだね。この受任通知はただの宣言だけではなくて、法的な効力も持つ。

債権者は、受任通知を受け取った以降は債務者に対して直接の取り立てができなくなるんだ。

(取立て行為の規制)
第二十一条 貸金業を営む者又は貸金業を営む者の貸付けの契約に基づく債権の取立てについて貸金業を営む者その他の者から委託を受けた者は、貸付けの契約に基づく債権の取立てをするに当たつて、人を威迫し、又は次に掲げる言動その他の人の私生活若しくは業務の平穏を害するような言動をしてはならない。
 債務者等が、貸付けの契約に基づく債権に係る債務の処理を弁護士若しくは弁護士法人若しくは司法書士若しくは司法書士法人(以下この号において「弁護士等」という。)に委託し、又はその処理のため必要な裁判所における民事事件に関する手続をとり、弁護士等又は裁判所から書面によりその旨の通知があつた場合において、正当な理由がないのに、債務者等に対し、電話をかけ、電報を送達し、若しくはファクシミリ装置を用いて送信し、又は訪問する方法により、当該債務を弁済することを要求し、これに対し債務者等から直接要求しないよう求められたにもかかわらず、更にこれらの方法で当該債務を弁済することを要求すること。
【引用:貸金業法第21条 – e-Gov法令検索

受任通知を受け取ってから和解が成立するまでの間、債権者は債務者に対して一切の連絡ができなくなる。

しかし、もし和解前に任意整理が解約となった場合はこの受任通知の効力もなくなり、債権者からの取り立てが再開してしまうんだ。

せんせい
せんせい

任意整理を依頼後に解約しても弁護士費用は返ってこない

さいむくん
さいむくん
和解前であればいつでも任意整理はやり直しができるんですよね…。

でも、弁護士にもうお金を払ってしまってるんですけど、これって返ってこないんですかね?

残念ながら、途中で任意整理を解約しても既に支払ってしまった弁護士費用は返却されないよ。

もっと言えば、任意整理が最後まで完了した際に支払う予定だった成功報酬までしっかり請求されるケースが多いね。

せんせい
せんせい
ともだち
ともだち
もし任意整理を解約する場合は、念の為に弁護士との契約書をみて途中で解約した際の費用についての記載を確認しておいた方がいいですね。

弁護士も時間と労力を割いて委任契約を結んでいるわけだから、成功報酬まで全額請求されてしまっても仕方ないな。

受任通知を送付された後では信用情報に傷がつく

せんせい
せんせい
弁護士が受任通知を送って債権者に任意整理をすることを伝えると、その時点で信用情報に傷がついてしまうんだ。
  • 信用情報とは
    お金の貸し借りや延滞などに関しての情報。すべての国民の信用情報は、信用情報機関という会社に記録されていて、クレジットカードやローンの契約の際にカード会社や金融機関が確認する。
信用情報に傷がついてしまうと、カード会社や金融会社で新たに契約する際の審査に通らなくなってしまうんだ。

借金の滞納や任意整理などの信用上よろしくない情報は事故情報とも呼ばれて、一般的に事故情報が消えるまでは5~7年かかる

一度任意整理が始まってしまうと必ず事故情報は登録されて取り消しはできないから、カードやローンの契約ができないとどうしても困るという場合には弁護士にその旨を伝えて慎重に手続きを進めよう。

せんせい
せんせい

任意整理の和解後に返済失敗してやり直しになるリスク

せんせい
せんせい
ここまでは、債権者との和解が成立する前に任意整理を中断するリスクをみてきた。

次は、和解後に任意整理をやり直しになる場合、つまり和解後の返済を失敗してしまった場合に生じるリスクを確認しておこう!

返済ができずに2回以上滞納をすると一括請求されてしまう

せんせい
せんせい
任意整理後の返済は、債権者に直接振り込んで返済をしていくか、弁護士に依頼して返済代行をしてもらう形になる。
  • 返済代行とは
    任意整理後の債権者への返済を弁護士に代行してもらうこと。自分で返済する場合には各債権者の期限日に直接振り込む必要があるが、返済代行であれば弁護士が指定した期日に弁護士の口座に一括で代金を振り込めば済むというメリットがある
どちらの返済手段をとった場合でも、任意整理後の返済を2回以上滞納すると任意整理が取り消しとなってしまう可能性が高いんだ。
せんせい
せんせい
さいむくん
さいむくん
任意整理が取り消しになってしまうということは、利息のカットもなかったことになるんですか…?
もちろん利息のカットもなかったことになるし、それだけでなく、もともと分割で返済していた借金であっても、残りのお金を一括請求されてしまうんだ。

債権者と交わした和解の際の合意書に、2ヶ月以上の滞納によって期限の利益(※)が喪失すると書かれている場合がほとんどだからさ。

せんせい
せんせい
  • 期限の利益とは
    借金を分割払いで支払うことが可能な債務者の利益のこと。期限の利益を喪失すると、借金の残高をすべて一括で支払わなくてはいけなくなる。
せんせい
せんせい
任意整理をするほどの借金を一括請求されてしまっても、支払うのは現実的ではない。

もう一度任意整理をするか他の債務整理をするなどの対処をする必要が出てくるね。

1回の滞納であれば大きな問題にはならないが必ず報告する

さいむくん
さいむくん
2回以上滞納すると一括請求されてしまうんですね。

だったら、1回だけだったらそのままでも問題ないんでしょうか?

1回だけの滞納であれば大きな問題にはならない場合が多いんだけど、必ず担当の弁護士か債権者に報告をしよう

自分で債権者に直接返済している場合は債権者に、返済代行を弁護士にお願いしている場合は弁護士への連絡が必要だよ。

もし自分から連絡しなくても、債権者や弁護士から必ず督促の電話がかかってくる。

その連絡を無視し続けていると、任意整理の続行が困難とみなされて一括請求される可能性もあるから気をつけようね。

せんせい
せんせい

和解後のやり直しは条件が厳しくなる

せんせい
せんせい
一度任意整理で和解した後に、返済が失敗してしまうと、残金が一括請求されてしまう。

一括請求を避けるためには、もう一度同じ業者について任意整理をして再和解を目指すという方法があるんだけど、和解後のやり直しは和解条件が厳しくなるのが一般的なんだ。

  • 2度目の任意整理(再和解)の時の和解条件の傾向
  • 1度目の任意整理で滞納した際に生じた遅延損害金(相場は年利20%)も借金額に加算される
  • 1度目の任意整理で完済予定だった日付までの分割払いで完済するように返済回数を短縮する
そもそも任意整理も、初めにお金を借りた時に約束した日付で返せなかったから仕方なく行ったもの。

1度目の任意整理を失敗したということは、2回約束を破っているわけだから、ある程度厳しい条件になってしまうのは仕方ないですね。

ともだち
ともだち

任意整理がやり直しになった場合の対処法

せんせい
せんせい
ここまで確認してきたように、一度任意整理をやり直しにしてしまうと、債権者からの取り立ても再開してしまうし、既に和解済みの場合には一括請求までされてしまう。

任意整理がやり直しになった場合の対処法についてもしっかり確認しておこう!

任意整理をやり直す=再和解

せんせい
せんせい
まず第一に考えるべきなのが、もう一度同じ業者に対して任意整理を申し込むことだ。

1回目の任意整理を担当してくれた弁護士であれば、これまでの状況を把握しているから交渉はスムーズに進む。

だけど、依頼人側の対応が悪く弁護士に辞任されてしまっている場合などは受け付けてもらえない可能性が高いんだ。

もし1度目の任意整理を弁護士に辞任されていたら、新たに弁護士を探して申し込む必要があるんですね…。

自分自身で債権者に直接交渉とかっていうのはできないんでしょうか?

さいむくん
さいむくん
せんせい
せんせい
それはほぼ無理だと思った方がいいね。

ただでさえ、弁護士を通さない任意整理を受け付けてくれる債権者は少ないのに、1度のみならず2度までも返済に失敗した人からお願いされても応じてはくれないね…。

仮に弁護士に依頼して再和解ができたとしても、『和解後のやり直しは条件が厳しくなる』で確認した通り返済額は多くなってしまう可能性が高い。

再和解を目指すのは必要最低限の手段であって、よく弁護士と話し合って他にも対策を考えないといけないね。

追加介入をする=他の債権者に関しても任意整理をする

せんせい
せんせい
任意整理に一度失敗してしまったら、追加介入も検討するべきだ。

追加介入とは、1回目の任意整理で対象にしなかった借入に関しても任意整理の対象にするということだね。

すでに任意整理の経験がある人ならご存知だとは思うけど、任意整理では借入が複数あった場合に整理する借入を選べるんだ。

僕も、勤めてる会社の労働組合から借金していたんですが、これを任意整理の対象にすると会社の人にバレてしまうと言われたので対象から除外してもらいました…。
さいむくん
さいむくん
せんせい
せんせい
なるほど。

さいむくんの場合は任意整理の返済がうまくいかずにやり直しを検討しているわけではないからまだ大丈夫。

ただ、今後もし和解後の返済が失敗してしまったのなら、なんらかの事情で任意整理の対象から除外した借入に関しても任意整理をするべきだ。

一度失敗した任意整理をやり直すとなるとどうしても和解条件が厳しくなるから、少しでも月々の返済負担を軽くするべきってことですね。
ともだち
ともだち

個人再生を検討する

せんせい
せんせい
再和解、追加介入をしても返済のめどが立たないような時には、個人再生を検討しよう。
  • 個人再生とは
    任意整理と同じく、合法的な借金の減額方法である債務整理のうちの一つ。裁判所に申し立てをして、借入総額に応じて最大で10分の1にまで借金を減額できる。
個人再生であれば、利息のカットだけではなく元金も大幅に減額できる。

とはいっても、減額した借金は原則3年以内に完済する必要があり、裁判所を通じた手続きであるためより厳密な返済が求められるんだ。

任意整理での返済がうまくいかなかった場合は、もしかしたら厳しいかもしれないね…。

せんせい
せんせい

自己破産を検討する

せんせい
せんせい
個人再生も厳しそうだったら、最後の手段の自己破産を検討しよう。
  • 自己破産とは
    債務整理のうちの一つ。裁判所に申し立てをして借金を帳消しにできる手続き。
自己破産はすべての借金が帳消しにできるという最終手段。

とても強力な手続きであることには間違い無いが、借金が帳消しになる代わりに20万円以上の価値がある財産はすべて債権者へ配分するために没収されてしまうんだ。

せんせい
せんせい
ともだち
ともだち
自己破産は、収入が途絶えてしまったり、返済が現実的で無いほどの大きな出費があったり、本当にもうどうにもならないという時の救済措置ですね。

自己破産をすれば持ち家や車も手放すことになってしまうし、慎重に検討したいですね。

新たに弁護士を探す時の注意点

さいむくん
さいむくん
任意整理がやり直しになった場合の対処法についてはよくわかりました。

でも、もし1度目の任意整理で弁護士に辞任されちゃった場合は、他の弁護士にお願いしないといけないですよね?

そうだね。

任意整理をやり直す=再和解』でも解説した通り、一度辞任された弁護士にもう一度依頼するのは、かなり難しい。

どんな手段をとるとしても、新しく弁護士を探す必要があるんだ。

一度任意整理を失敗しているとなると、新しい弁護士に依頼する時も注意しないといけない点がたくさんあるから、解説しておこう!

せんせい
せんせい

別の弁護士に辞任されたことを正直に話す

せんせい
せんせい
まずは、一番大切なのは別の弁護士に辞任された事実を正直に話すことだ。

一度失敗したと知られたら引き受けてもらえないのではないかという心配から隠しても、手続きを進めていくうちに必ずバレてしまうんだよ。

そうすると、不誠実な対応だととられて結果的に引き受けてくれない可能性が高くなる。

別の弁護士に辞任された理由や事情も含めて、すべて正直に話せばちゃんと引き受けてくれる可能性は充分にあるから、弁護士への対応は隠し事をせずに誠実に行っていこうね。

弁護士費用の支払いを相談する

せんせい
せんせい
一度任意整理に失敗したということは、弁護士費用の支払いについても余裕が無いケースが多い。

任意整理がやり直しになって新たな弁護士に依頼する際は、あらかじめ弁護士費用の支払いについて、分割払いで対応してもらえるように相談しておこう。

2度目の任意整理だったら経済状況が厳しいことも弁護士はわかってるし、状況によってはかなり期間を長めにした分割払いで対応してもらえる可能性もあるからね。

前任弁護士から整理対象のカードや信用情報関連の書類を返却してもらう

せんせい
せんせい
うっかり忘れてしまいがちなんだけど、前任の弁護士からは整理対象のカードや信用情報関連の書類などをしっかり返却してもらおう。

次の弁護士との手続きの際にも必ず必要になるからね。

前任弁護士が債権者に辞任通知を通達していない場合は早めに通達してもらう

せんせい
せんせい
あまり無いことではあるけれど、もし前任の弁護士が債権者に対して辞任通知を通達していない場合は早めに通達してもらおう!

原則として、一件の債権者に対して複数の弁護士が交渉することはできない

辞任通知を債権者が受け取っていなければ、まだ前任弁護士に交渉する権利がある状態になるから、新たな弁護士に依頼することができないってわけさ。

複数の事務所に相談して弁護士との相性を確認する

せんせい
せんせい
さいむくんのように、弁護士との相性が良くなくて任意整理のやり直しを検討する人は意外と多いんだよ。

特に、処理の仕方や対応の態度について弁護士に対して不満を持っている人が多いという統計も出ているんだ。

ほんとうだ…。

僕みたいな人は少ないと思ってたのでなんだか安心しました。

さいむくん
さいむくん
せんせい
せんせい
少し悲しいことではあるけれどね…。

弁護士も人間だし、たくさんの債務者の相談に載っているから、どうしても対応がおざなりになってしまう人もいるんじゃないかな。

もし弁護士との相性が良くなくて任意整理をやり直す場合は、必ず複数の弁護士事務所に相談して、弁護士や事務員との相性をしっかり確認しておこう

ただし、『任意整理を依頼後に解約しても弁護士費用は返ってこない』でも解説した通り、任意整理を実際に依頼してしまうと、弁護士費用は帰ってこないケースが多い。

任意整理を依頼する手前の相談の段階であれば無料で引き受けてくれる弁護士事務所がほとんどだから、まずは色々な事務所に問い合わせをして、親身になってくれる人を探すのがいいよ。

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任意整理がやり直しになった時は弁護士に相談しよう

さいむくん
さいむくん
任意整理をやり直すのもたくさんのリスクがあるんですね…。
さいむくんはまだ和解前だからやり直せる段階ではあるけど、弁護士費用も返ってこないしあまりオススメはできないね…。

ただ、もし今後返済がうまくいかなかったなどの理由で任意整理がやり直しになってしまったらすぐに弁護士に相談するようにしてね。

今日紹介したように、任意整理が失敗してやり直しになった場合は色々な対処法があるけれど、どれがその人に適しているかというのは借金問題の専門家である弁護士でないと判断がつかないんだ。

相談だけであれば無料で引き受けてくれる弁護士も少なくないから、相性を確認するためにも色んな事務所に相談するべきだね!

せんせい
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まとめ

ともだち
ともだち
今日のおはなしをまとめてみました!
まとめ
  • 任意整理を途中で解約しても、依頼後だと弁護士費用は返ってこない
  • 任意整理後の返済に一度失敗すると再和解も厳しい条件になるので、追加介入や個人再生などを検討する必要がある
  • 新たな弁護士を依頼する際には、複数の事務所に相談をして弁護士や事務員との相性を確認することが大切
僕のように弁護士との相性で悩んでいる人が多いと知って安心です。

僕の場合はこのあとは返済していくだけだからまだいいけれど、これから任意整理を考えている人にはまず色んな弁護士事務所に相談するようにアドバイスしてあげようと思います!

さいむくん
さいむくん
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著者情報

この記事の監修者
赤堀弁護士
赤堀 太紀 FAST法律事務所 代表弁護士

企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。

監修者の詳細なプロフィール
この記事の筆者
浜北 和真株式会社PALS Marketing コンテンツディレクター

2017年から法律メディアに携わりはじめる。離婚や債務整理など、消費者向けのコンテンツ制作が得意。
監修したコラムはゆうに3000を超える。

20代後半に作ってしまった借金100万円を自力で完済した。

筆者の詳細なプロフィール