任意整理・債務整理は夫婦でできる！影響やメリット・注意点を解説！

それから、そもそも任意整理が何なのかよくわかってないから基本知識から教えてほしいな！

個人再生や自己破産とは異なり、基本的に元金そのものを減額することは基本的にできないよ。

だから、どのような任意整理の内容にするのかは、債務者と債権者との間で話し合い次第で自由に決めることができるんだ。

夫婦ともに任意整理をすることももちろん可能だよ。

例えば夫婦で同じクレジットカード会社のカードを利用している場合なんかは、むしろ夫婦で一緒に任意整理をする方がおすすめだね。

よほど徹底して家計を分断していない限り、実質的にみて、夫婦は同じ家計で生活しているよね。

そうすると、片方だけが任意整理をしたとしてもその負担がもう片方にのしかかることになってしまう。

夫婦でともに債務整理を依頼した場合であっても、手続きはそれぞれ別々に行われるけど、単純に依頼者二人分の報酬を請求されることは少ないだろう。

実際にいくらぐらいの報酬になるのかは事務所によっても様々だから、初回の相談の際に見積もりを出してもらうといいよ！

じゃあ先生、実際に夫婦で任意整理をする際に注意すべきポイントがあれば教えて！

というのも、住宅ローンの任意整理をすれば、カットされた利息は連帯保証人に対して請求されることになるからだ。

だからこのような場合には、住宅ローンを任意整理の対象から外すか、夫婦の一方だけが任意整理をすれば、住宅を手元に残すことができるよ。

住宅を残しつつ住宅ローンの債務整理をしたいという場合には、個人再生を検討したほうがいいだろうね。

個人再生で住宅を残す住宅ローン特約についてはこちらの記事でも紹介しているから、参照してみてね！

その方が、先ほど紹介したような割引を受けられる可能性が高くなるし、 相談時間を合算したりできるからね。

だけど、状況によっては夫婦揃って任意整理する必要はなく、片方だけが任意整理をすればいいこともありうるよね。

そこで以下からは、夫婦のどちらかが任意整理をした場合に、配偶者にどのような影響が出るのかについて紹介していくよ。

夫婦の片方が債務整理をしたからといって、もう片方が借金の肩代わりをしなければならないなんてことはないから安心してね。

二人で同時に債務整理をした場合には二人とも信用情報に載ることになり、 ブラックリストに登録されてる間は住宅や自動車の購入はかなり厳しくなるだろうね…。

この場合には、カットされた分の請求が妻に行くことになるからね。

ここで妻に請求が行くのは、妻が夫の配偶者だからではなく、あくまで妻が保証人という立場にいるからなんだ。

つまり、ここで妻に請求がいくことを防ごうとして離婚をしたとしても、何も意味はないよ。

もし妻に請求がいくことを避けたいんだったら、やはり二人とも任意整理をする必要があるね。