債務整理

債務整理をしたら配偶者に影響はある?ローンやクレカはどうなる?

さいむくん
さいむくん
借金の返済が厳しいから債務整理をしたいんだけど、奥さんにどんな影響があるのか気になるなぁ…。
確かに。配偶者が返済義務を負うことになるのか、そもそもバレずに債務整理できるかどうかも気になるよね。
ともだち
ともだち

債務整理をご検討中の方で、このようにお悩みの方はいませんか?

この記事では、債務整理と配偶者に関するよくある疑問について、一挙に解説します。

また、配偶者が保証人になっている場合の注意点についても紹介します。

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債務整理をすると配偶者に影響はある?疑問を一挙に解決!

せんせい
せんせい
配偶者がいる場合、債務整理には慎重になってしまうよね。

だけど安心して。これから説明するように、債務整理をしても配偶者にそれほど大きな影響が出るわけではないんだ。

むしろ、このまま借金問題を抱えておくほうがよほど悪影響になりうるから、メリットとデメリットをよく考えてみてほしいな。

債務整理をすると配偶者にバレる?打ち明けるべき?

さいむくん
さいむくん
先生、債務整理を配偶者にバレずにすることって可能なの?
債務整理には①任意整理、②個人再生、③自己破産の三種類があるんだけど、このうち②個人再生と③自己破産は裁判所を通じた手続きなんだ。

手続きの中では配偶者の収入を証明する書類を用意しなければならなかったり、自己破産の場合には財産を手放す必要があるから、隠し通すのはまず不可能だろうね。

せんせい
せんせい
さいむくん
さいむくん
じゃあ、債権者と直接交渉する任意整理なら、バレずに行えるってこと?
確かに任意整理の場合、債権者との連絡は弁護士が行うことになるから、弁護士にも協力してもらって配偶者にバレないようにやりとりすることは可能だ。

ただし、任意整理も個人信用情報機関への登録(いわゆるブラックリスト)をされてしまうんだ。

そのため、手続き後5年ほどは新たな借入れやクレジットカードの作成ができなくなってしまい、そのことが原因でバレるリスクはゼロではないね。

せんせい
せんせい
ともだち
ともだち
個人的には、債務整理をすることは正直に打ち明けたほうがいいと思うなぁ。

いつまでもバレていないかヒヤヒヤしながら生活するのはしんどいし、借金問題のほかに家庭問題が発生することにもなりかねないしね。

債務整理をした後、結婚できる?

せんせい
せんせい
債務整理をした後であっても、だれかと結婚して配偶者になることはできる。

債務整理をした後であれば、そのことは自分からいわない限り相手に知られることはないからね。

ただし先ほども述べたように、債務整理をしたあとは任意整理の場合は約5年ほど、個人再生・自己破産の場合には約7~8年ほどは信用情報に載ってしまう。

そのため、この間はクレジットカードの利用のほか、住宅ローンを組んだりすることもできないから、そのことからバレる可能性はあるね。

保証人になっている場合を除き、配偶者が返済義務を負うことはない

さいむくん
さいむくん
債務整理をした場合、配偶者とか親とかが代わりに返済することになるの?
いやいや、基本的に配偶者などが肩代わりする必要はないし、もちろん債権者から請求されることもない。

ただし、配偶者が借金の保証人になっている場合は別だ。

この場合には、配偶者に対して請求がいくことになるが、これは配偶者だから請求がなされているのではなく、あくまで保証人だから請求がされることになるね。

せんせい
せんせい

配偶者が債務整理した場合、肩代わりすべき?

さいむくん
さいむくん
なるほど。じゃあ配偶者が債務整理した場合に、自ら任意で配偶者の借金を肩代わりすることはできるの?
確かに、法律上は「第三者弁済」といって、債務者以外の人が返済をすることは基本的に可能だね。

ただし第三者弁済というのは本来例外的なケースだから、委任状を作成したり、債権放棄書を作成したりと、いろいろと面倒なことも多い。

それに個人再生や自己破産の場合、同じ世帯の人が第三者弁済を行うと、家計は同一と判断され、偏波弁済(へんぱべんさい)に該当してしまうケースもある。

せんせい
せんせい

 

偏波弁済とは

特定の債権者のみに返済することを偏波弁済という。個人再生や自己破産の場合、すべての債権者を平等に扱わなければならない。

そのため、偏波弁済だと判断された場合、債務整理が認められない可能性がある。

せんせい
せんせい
だから、第三者弁済をするなら、同居してない親や親族なんかに頼むことになると思うよ。

この後説明する「保証人に迷惑をかけたくない場合の対処法」も読んでみてね。

配偶者の勤務先などが債務整理したことを知ることはない

さいむくん
さいむくん
もし僕が債務整理をしたら、その情報って奥さんの職場にも伝わっちゃうのかな?
いやいや、債務整理をした情報は、配偶者の職場に伝わることはまずないだろうね。

自分の職場にさえ、給与の差押えなどがない限りはバレることはないんだ。

ただし、一点だけリスクがないわけでもない。

個人再生や自己破産をすると、官報(国がほぼ毎日発行する新聞のようなもの)に個人情報が掲載されてしまうから、職場の人がそれを見ない可能性はゼロではない。

せんせい
せんせい
ともだち
ともだち
うーん。でも、官報を毎日チェックしている人なんてそうそういないよなぁ。

一部の公務員や金融関連の仕事をしている人は、法改正や破産者を把握するために、官報に目を通していると思うけど…。

配偶者がそういう仕事についてなければ、気づかれる可能性はほとんどないっていってもいいかも。

任意整理と個人再生なら、不動産や自動車を手元に残せる

さいむくん
さいむくん
債務整理をすると、不動産や自動車を失っちゃうんでしょ?

そのことで配偶者に迷惑がかかったり、周囲の人にバレたりしないかなぁ。

自己破産の場合には、基本的に、不動産も自動車も手放すことになるね。その点で、確かに配偶者に迷惑がかかるかもしれない。

一方で、任意整理と個人再生の場合には、以下のようにして不動産も自動車も手元に残すことができるんだ。

せんせい
せんせい
任意整理 不動産や自動車のローンを整理の対象から外す
個人再生 住宅ローン特約を利用する
ともだち
ともだち
住宅や自動車を従来どおり利用することができるのなら、これまでと変わらない生活を送ることができて、配偶者にはあまり迷惑はかからないね!

個人再生における住宅ローン特約については、以前もお話ししてくれたよね。

ペアローンなどが利用できなくなる

ともだち
ともだち
最近では、ペアローンを利用してマイホームを購入する人が増えているみたいだね。

夫婦ともに契約者になって、双方がお互いの連帯保証人になるタイプの住宅ローンだ。

そうだね。

債務整理をした後、信用情報に載っている間は、自分がローンの名義人になることも、他の債務者の連帯保証人になることもできないんだ。

そのため、債務整理をした後は、残念ながらしばらくはペアローンを利用することは難しくなるだろうね。

もっとも、信用情報に載るのは、あくまで債務整理をした本人の情報だけなんだ。

だから、配偶者個人の名義でローンを申し込むことは可能だよ。

せんせい
せんせい

配偶者のクレジットカード等の信用に影響があることも

さいむくん
さいむくん
ということは、債務整理をした後であっても、配偶者は新たに借入れをしたり、クレジットカードの発行をしたりできるの?
確かにそうなんだけど、ひとつ注意しておいてほしいことがあるんだ。

それは、債務整理をすることで、配偶者の信用情報にも影響を及ぼす可能性があるってことなんだ。

せんせい
せんせい
さいむくん
さいむくん
え!?信用情報に載っちゃうのは、債務整理をした人個人の情報だけなんでしょ?

それなのに配偶者の信用情報まで傷ついちゃうの?

基本的に、金融の世界では「夫婦の財布はひとつ」と考えられているからね…。

夫婦の一方が債務整理したということになれば、その配偶者も経済状況が悪いのではないか?とクレジットカード会社が思ってしまうのも自然なことだ。

とはいえ、配偶者が新たにカードを発行することを断られることはそうそうないと思う。

ただし、限度額が本来望める金額よりも低くなってしまう可能性はあるね。

また、「途上与信」といって、カード発行後に与信情報のチェックが行われた場合にも、限度額の引き下げなどの措置が取られる可能性がある。

せんせい
せんせい

配偶者が保証人になっている場合の債務整理は慎重に!

さいむくん
さいむくん
ここまで話を聞いてきた感じだと、債務整理をしても配偶者にはあまり影響がなさそうだね!
そうだね。ただし、ここまでの話は、配偶者が保証人になっていない場合を前提にしてきた。

不動産や自動車など、高額なローンについては配偶者が連帯保証人になっているケースも多いと思うから、債務整理と保証人の関係についても紹介していくね。

せんせい
せんせい

債務整理をすると、保証人に対して請求される

せんせい
せんせい
債務整理をすると、減額(自己破産の場合、免責)された借金については、その借金の保証人に対して請求がいくことになるんだ。

例えば、住宅ローンを夫名義で購入して妻がその連帯保証人になっていた場合、夫が自己破産をすれば、妻がローンを支払うことになる。

債権者としては、「保証人としての責任を果たせ!」というわけだね。「妻としての責任を果たせ!」ではない点に注意しよう。

保証人に迷惑をかけたくない場合の対処法

さいむくん
さいむくん
うっ。それは困るなぁ。夫婦間で連帯保証人になってるケース、結構あると思うし。

債務整理をしたいけど保証人に迷惑をかけたくない…。そんな贅沢なことってやっぱり無理…?

まぁ、保証人とはそういうものだからね…。

保証人に迷惑をかけたくないという場合には、以下の二つの方法を検討してみよう。

せんせい
せんせい

任意整理を利用する

せんせい
せんせい
まずは、任意整理をするという方法だ。

個人再生や自己破産の場合、すべての債務が整理の対象となってしまうんだけど、任意整理の場合には自分で整理する対象を選ぶことができるからね。

そうか!

じゃあ、保証人のついている債務を整理の対象から外すことによって、保証人に請求がいくのを防ぐことができるね。

例えば、消費者金融からの借入れの場合には保証人がついていないことが多いし、消費者金融は金利が高いから任意整理で利息をカットできるだけでも効果がある。

まずは任意整理をして、利息をカットしたうえで自力で返済できないか考えてみるといいね!

ともだち
ともだち

連名で債務整理する

せんせい
せんせい
任意整理をしても自力での返済が難しいという場合、保証人と連名で債務整理をするということも考えよう。

例えば連名で任意整理をした場合だと、一般的に、債権者が債務者に対して全額を請求することはないようだ。

また、債権者・債務者・保証人の三者間で協議を行い、今後の返済計画について合意を得ることができれば、その合意内容にもとづいて今後の計画を柔軟に決められる。

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まとめ

ともだち
ともだち
今回の話をまとめると次のようになるね!
まとめ
  • 債務整理をしても、配偶者に及ぶ影響はそれほど大きくない
  • ただし、配偶者が保証人になっている場合は要注意
  • 保証人になっている場合、まずは任意整理を検討してみよう
今回は、債務整理が配偶者に与える影響について紹介してきた。

特に任意整理や個人再生の場合、財産を手元に残すことができるから、配偶者に与える影響はそれほど大きくないと言っていいだろう。

これに対し、自己破産の場合には財産を手放す必要があるから、配偶者に少なくとも影響を与えてしまうことになる。

もっとも、 債務整理を検討する段階にあるということは、おそらく借金の返済が相当キツイ状況にあるはずだ。

このまま問題を先送りにしても何一つ良いことはないから、まずは任意整理できないか、弁護士に相談してみるのがおすすめだよ!

せんせい
せんせい
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著者情報

この記事の監修者
赤堀弁護士
赤堀 太紀 FAST法律事務所 代表弁護士

企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。

監修者の詳細なプロフィール
この記事の筆者
浜北 和真株式会社PALS Marketing コンテンツディレクター

2017年から法律メディアに携わりはじめる。離婚や債務整理など、消費者向けのコンテンツ制作が得意。
監修したコラムはゆうに3000を超える。

20代後半に作ってしまった借金100万円を自力で完済した。

筆者の詳細なプロフィール