債務整理

債務整理は司法書士にも依頼できる!弁護士との違いやメリットを解説

さいむくん
さいむくん
借金問題の解決といえば弁護士ですよね?

でもCMをみていると「借金を減額します!」ってうたっているなかに「司法書士事務所」もあるんだけど、司法書士でも借金問題を解決できるんですか?

対応できる範囲に一定の制限があるけど、債務整理を司法書士に依頼することは可能だよ。

司法書士に依頼して債務整理に成功したっていう事例もたくさんあるんだ。

ただし、司法書士に依頼できないケースがあるし、司法書士なら誰でも債務整理できるってわけでもないよ。

せんせい
せんせい

借金問題を解決するには「債務整理」が有効です。

利息のカット・支払期間のリスケ・借金の減額や免除など、状況に応じて借金返済の負担を軽減できます。

債務整理は、法律の知識や経験をもつ専門家の力を借りるのが一般的です。

「債務整理は弁護士に依頼するもの」というイメージがありますが、実は司法書士への依頼でも債務整理による解決が期待できます。

司法書士と弁護士の大きな違いは「対応できる範囲」と「費用」の2点です。

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違い①:対応できる範囲が違う

せんせい
せんせい
まず「司法書士」といっても司法書士の資格をもっているだけでは債務整理はできないよ。

債務整理できるのは「認定司法書士」だけなんだ。

弁護士 司法書士(認定司法書士のみ)
任意整理 制限なし 借金140万円まで
個人再生 制限なし 書類作成のみ
自己破産 制限なし 書類作成のみ
司法書士なら誰でもいいってわけじゃないんですね。
さいむくん
さいむくん
せんせい
せんせい
日本司法書士会連合会によると、認定司法書士の割合は全体の8割弱といったところだね。

司法書士

【引用】会員数他データ集|日本司法書士会連合会

さらに、認定司法書士でも取り扱いが許されている事案には制限があるんだ。

認定司法書士に許されているのは、簡易裁判所で扱う事案で、対象となっている金額が1社につき140万円を超えない場合に限られている。

せんせい
せんせい
債務整理の種類 認定司法書士に許されている業務
任意整理
  • 1社につき140万円を超えない範囲で可能
  • 管轄が地方裁判所なので取り扱い不可
  • 本人申立てのための書類作成は可能
個人再生
自己破産
さいむくん
さいむくん
つまり司法書士の場合は「任意整理だけOK」ってことですね。
しかも1社につき140万円を超えない範囲に限られるから、消費者金融やカード会社が相手でも司法書士では対応できないケースは多いんだ。

ただし「借金の総額」ではなくあくまでも「1社あたり140万円以下」だから、借金の総額が大きくても1社あたりの借金が小さい場合は対応可能だよ。

せんせい
せんせい
さいむくん
さいむくん
じゃあ、最初は任意整理を進めていたけど、途中で「やっぱり個人再生や自己破産したい」ってなったらどうなるんですか?
その時点で司法書士では対応できなくなる。一方で、弁護士には取り扱い可能な事案の制限がないからどんな状況でも対応可能だよ。

1社あたり140万円を超える場合や、途中で個人再生・自己破産を考えるかもしれない状況なら、最初から弁護士に依頼したほうがいいだろうね。

せんせい
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違い②:債務整理にかかる費用が違う

さいむくん
さいむくん
対応できる範囲が制限されているなら、

わざわざ不自由な司法書士に依頼するんじゃなくて最初から弁護士に依頼すればいいんじゃないですか?

そうだね。でも、債務整理を依頼したときの「費用」に違いがあるって聞いたらどう思う?
せんせい
せんせい
さいむくん
さいむくん
それば安いほうがいいに決まってるじゃないですか!
じゃあ債務整理を弁護士に依頼した場合と司法書士に依頼した場合の費用を比較してみよう。
せんせい
せんせい
弁護士 借入1社につき3~5万円+減額報酬10~20%
司法書士 借入1社につき3万円程度
せんせい
せんせい
たとえば100万円の借金について任意整理を依頼し、90万円の一括返済で和解案がまとまったとしよう。

すると、債務整理の費用は次のような結果になる。

弁護士
  • 基本報酬:3~5万円
  • 減額報酬:減額10万円×10~20%=1~2万円
  • 合計:4~7万円
司法書士 基本報酬:3万円のみ
これは「1社あたり」のシミュレーションだから、複数社との交渉になればその分だけ費用が増えることになるよ。

「費用が安く済む」のが司法書士に依頼する最大のメリットだね。

せんせい
せんせい
さいむくん
さいむくん
1社あたり1~4万円の差があるから、たとえば5社の債務整理をお願いしたら5~20万円も司法書士のほうが安くなる計算か…
借金問題に苦しんでいるってことは債務整理にかかる費用も抑えたいと考えるのが当然だよね。

1社あたりの借入額が少額で任意整理しか考えていないなら、司法書士に依頼して余計な出費を抑えたほうがあとの返済もラクになるよ。

せんせい
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弁護士や司法書士を選ぶときのポイント

さいむくん
さいむくん
どんな状況でも対応できる弁護士を選ぶか、費用が安く済む司法書士を選ぶか…迷ってしまいますね。
そんなときは、ここで説明するポイントに注目するといいよ。
せんせい
せんせい

料金が安い事務所を選ぶ

せんせい
せんせい
せっかく債務整理をして借金返済の負担を減らしても、解決費用の負担が重くなっているようじゃ意味がないよね。

最善の解決をできるだけ安く実現してくれる弁護士・司法書士を選ぶのがベストだよ。

やっぱり「安い」って大切ですよね!
さいむくん
さいむくん
せんせい
せんせい
もちろん「安い」だけじゃ意味がない。複数の弁護士・司法書士の事務所をしっかり比較したうえで決断することをおすすめするよ。

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電話対応や態度・人柄の相性がいい事務所を選ぶ

せんせい
せんせい
費用の安さよりも大切なのが「相性」だね。

電話対応や実際に面接した際の態度・人柄をみて「この人なら安心して任せられる」と感じる事務所に依頼するのが大切だよ。

いくら僕がだらしないからって「コイツはだらしないなぁ」って態度で対応されるとお願いするのも気が引けちゃいますよね。
さいむくん
さいむくん
せんせい
せんせい
任意整理なら早くても3~4か月、個人再生や自己破産なら1年くらいの時間がかかることもあるから。

気兼ねなく相談できてストレスも感じない弁護士・司法書士に依頼するほうがいい。

とはいえ相性を探るのはカンタンじゃないから、こんな点に注目してみよう。

選ぶ際に注目したいポイント
  • 若手か、ベテランか?
  • 男性か、女性か?
  • 弁護士・司法書士の言葉遣いや態度は丁寧か?
  • 事務員の電話応対は丁寧か?
  • 難しい専門用語を使わずにわかりやすく説明してくれるか?

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まとめ

せんせい
せんせい
一定の制限はあるけど、司法書士でも債務整理は可能だよ。

弁護士と比べると対応できる範囲はせまくなるものの、解決費用の負担を抑えられるというメリットがあるんだ。

弁護士・司法書士の
どちらに依頼するべき?

 

  • 認定司法書士なら1社あたり140万円以下の債務整理が可能
  • 多額の任意整理・個人再生・自己破産は弁護士しか対応できない
  • 解決費用は司法書士のほうが安い
  • 依頼の際は、費用の安さだけではなく相性も重視する
対応できる範囲の広さでは弁護士が優っているけど、今後の返済や生活のことを重視するなら司法書士に依頼したほうがいいこともある。

いずれにしても早めのアクションが肝心なので、まずはいくつかの弁護士事務所・司法書士事務所をピックアップして相談してみよう。

せんせい
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弁護士に相談することで
借金を大幅に減らせる可能性があります。
催促の電話を止めたい
毎月の返済額を減らしたい
返済するのが難しくなった
過払い金があるのか気になる

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著者情報

この記事の監修者
赤堀弁護士
赤堀 太紀 FAST法律事務所 代表弁護士

企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。

監修者の詳細なプロフィール
この記事の筆者
浜北 和真株式会社PALS Marketing コンテンツディレクター

2017年から法律メディアに携わりはじめる。離婚や債務整理など、消費者向けのコンテンツ制作が得意。
監修したコラムはゆうに3000を超える。

20代後半に作ってしまった借金100万円を自力で完済した。

筆者の詳細なプロフィール