任意整理ってやつをすれば借金が減らせると聞いたんだけど、任意整理をするにもお金がかかるんだよね?
どのくらいかかるのかな…。
たしかに任意整理をすれば借金が大幅に減らせる可能性はあるはず!
任意整理に詳しい先生のところに話を聞きに行こうよ!
任意整理とは国に認められた借金の減額手段である債務整理のうちの一種。
弁護士を通して貸金業者に交渉をして、利息をカットしてもらう手続きです。
『弁護士にかかる費用でマイナスになってしまうのでは…?』と不安な方も多いとは思いますが、その心配はありません!
弁護士に相談をすれば、確実な借金の減額が期待できるうえ、費用倒れのリスクもほとんどないのです。
この記事では、以下の3点について詳しく解説していきます。
- 任意整理にかかる弁護士費用の相場・内訳
- 任意整理の費用が支払えないときの対処法
- 任意整理を依頼する弁護士を選ぶ際のポイント
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任意整理にかかる弁護士費用の相場はいくら?1社あたり2~5万円
実際に任意整理にかかる費用は業者1社あたり2~5万円くらいが相場だね。
借入をしている業者が増えれば増えるだけ、費用も大きくなるってわけですね。
費用の名目 | 費用相場 | 概要 |
相談料 | 0~1万円 | ・正式に依頼する前に借金問題の相談をしたときにかかる費用 ・依頼前の相談は無料としている事務所も多い |
着手金 | 1社あたり0~5万円 | ・正式に弁護士に依頼した時に支払う費用 |
解決報酬金 | 1社あたり0~5万円 | ・債権者との和解が成立したときに支払う費用 |
減額報酬金 | 減額分の10%程度 | ・借金の減額幅に応じて支払う費用 |
過払い報酬金 | 過払金回収額の25%以下 | ・任意整理の手続きのなかで過払い金を回収できた場合に支払う費用 |
支払代行手数料 | 1社あたり約1,000円 | ・和解成立後、借入先への支払いを弁護士事務所経由で行う場合の手数料 |
実費 | 約5,000円 | ・事件処理のため実際に出費した経費(債権者への郵送代など) |
弁護士報酬にはある程度の規定がある
自由に決めてもいいもんなんですか?
依頼者の利益を保護を守るためのルールだね。
基本的には事務所ごとに自由に決めていいけれど、上限が設定され、あまりに極端な値段はつけられないようになっているのさ。
(解決報酬金)
第十三条 弁護士は、非事業者等任意整理事件について解決報酬金を請求し、又は受領するときは、その金額を、債権者一人当たり、五万円を超えない範囲内で規則で定める上限の金額を超える金額としてはならない。(過払金報酬金)
第十五条 弁護士は、非事業者等任意整理事件について過払金報酬金を請求し、又は受領するときは、その金額を、 回収した過払金の金額を経済利益として、当該経済的利益に、二十五パーセント以下の範囲内で規則で定める割 合を乗じた金額を超える金額としてはならない。
【引用:債務整理事件処理の規定 – 日本弁護士連合会】
着手金 | 上限はなし |
解決報酬金 | 1社2万円以下が原則・商工ローンは5万円以下 |
減額報酬金 | 減額分の10%以下 |
過払い金報酬 | 交渉:20%以下 裁判:25%以下 ※いずれも税抜 |
相談料:0~1万円
その名の通り、弁護士への借金問題の相談の際にかかる費用だ。
基本的に弁護士への法律相談の相場は30分で5,000円くらいかな。
ただし、借金問題に関しての相談は無料で受け付けている弁護士も多いんだよ。
それに、事務所によっては契約前の相談は何回でも無料というところもある。
それぞれの事務所のホームページに相談料については詳しく記載があるはずだから、問い合わせる前によく調べてみよう!
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着手金:上限なし
依頼した時点で発生する費用だから、もし任意整理の手続きが失敗に終わっても返してはもらえないから注意してね。
これ、日弁連の規定では上限なしになっちゃってますけど…高額なんですか?
ただでさえ返済で苦しいのにそんなお金用意できるかな…。
任意整理だと、ある程度の相場がある。もし高額で依頼できないなら、予算で依頼できる法律事務所を選ぼう。
また、着手金は、ほとんどの弁護士事務所が分割払いや後払いに対応してくれるから心配ないよ!
借金問題解決の実績が豊富な弁護士であれば、着手金を用意するのが難しい人が多いことくらいお見通しさ。
一人一人の希望や現状にあった支払いプランも立ててくれるから安心してね。
解決報酬金:1社あたり0~5万円
これも着手金とおなじく、分割払いに応じてくれる事務所が多いよ。
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減額報酬金:減額分の10%程度
減額報酬金は減額分の10%に設定されているよ。
カットできた金額が大きいほど、弁護士に支払う減額報酬も大きくなるってことさ。
過払い請求の費用報酬金:最大で過払金回収額の25%以下
過払い金とは
法律で定める上限を超えた金利に基づいた貸金業者に支払ったお金のこと。
債権者に対して請求すれば取り戻せる可能性がある。
もし任意整理の手続きのなかで過払い金が発覚すれば取り戻せるんだけど、その際に取り戻せた金額に応じて過払い報酬金を弁護士に支払う必要があるのさ。
支払代行手数料:1社あたり約1,000円
任意整理で減額された借金はそのあとも返済を続けていく必要があるよね。
この際の債権者への振り込みを、代わりに弁護士が行ってくれるというサービスだ。
支払代行をお願いすれば、月に一回決められた金額をまとめて弁護士の口座に振り込めばOK。
あとは、それぞれの債権者に対して、弁護士が支払い期日に間に合うように支払いを行ってくれるよ。
これはとてもありがたいですね。
実費:約5,000円
実費とは、交通費や宿泊費、郵送費など、事件を解決するうえで実際にかかった金額だね。
任意整理の場合は、債権者に郵便物を送る郵送費くらいだから、高くても5,000円くらいで済むケースが多いかな。
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任意整理の費用が払えない場合の対処法
本当はすぐにでも相談したいけど、手元にまとまったお金もないしなあ…。
任意整理の費用が払えない場合の対処法を紹介していこう!
分割払いに対応している弁護士を選ぶ
いろんな人の任意整理を解決してきているから、多くの人が任意整理の費用を用意するのも厳しいということはよくわかっているのさ。
だからこそ、任意整理にかかる費用は分割払いや後払いに対応している事務所がほとんどだよ!
弁護士事務所のホームページには、費用の分割払いが可能かどうか、必ず記載があるはずだから調べてみてね!
分割払いの回数
だけど、何回くらいまで分割でできるんですか?
6~12回くらいの分割払いには対応してくれる事務所もあるよ。
ただし、借入先が多かった場合などはどうしても弁護士費用も多くかかってしまう場合もあるよね。
そういう時には現実的に支払っていける回数で対応してくれるはずだから、担当になった弁護士にしっかりと相談してみてね。
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分割払いの手数料や金利
もちろん事務所によってはないとは言い切れない。
だけど、任意整理などの債務整理は、借金を抱える人の生活を立て直してあげるための手続きだ。
消費者金融やカード会社のように高金利での手数料をとられる心配はまったくないよ。
司法書士に依頼する
司法書士も弁護士と同じように法律の専門家で、任意整理の手続きの代理人になってもらえるんだ。
ただし、140万円超以上の借入がある業者がいる場合には司法書士だと対応できないなど、一部制限があるんだ。
司法書士と弁護士の違いに関しては、あとでまた『任意整理は弁護士と司法書士どちらに依頼した方がいい』で詳しく解説するね。
法テラスを利用する
法テラスとは
経済的に余裕のない人でも法律の専門家のサポートが受けられるように作られた国の機関。
法律に関する無料相談や専門家費用の立て替えなどを行っている。
それに、収入が少ない場合には弁護士費用の立て替えなども行ってくれるんだ。
メリット
- 無料で専門家の法律相談が受けられる
- 弁護士・司法書士事務所に依頼するよりも安く任意整理ができる
デメリット
- 利用するには収入および財産が一定以下でなくてはいけない
- 担当の専門家を選べない
- 利用には審査があるため手続きが開始するまでに時間がかかる
法テラスの費用
手続きする借入先が1社だけなら、約4万円から手続きが可能だよ。
債権者数 | 費用 | |
1社 | 実費 | 1万円 |
着手金 | 3万3000円 | |
2社 | 実費 | 1万5000円 |
着手金 | 4万9500円 | |
3社 | 実費 | 2万円 |
着手金 | 6万6000円 | |
4社 | 実費 | 2万円 |
着手金 | 8万8000円 | |
5社 | 実費 | 2万5000円 |
着手金 | 11万円 | |
6~10社 | 実費 | 2万5000円 |
着手金 | 15万4000円 | |
11~20社 | 実費 | 3万円 |
着手金 | 17万6000円 | |
21社以上 | 実費 | 3万5000円 |
着手金 | 19万8000円 |
【参考:弁護士費用・司法書士費用の目安‐法テラス】
例えば、任意整理1社2万円でやってくれる所があれば、そちらの方がはるかに安いよね。
ただし、法律事務所によっても異なる。
複数社の任意整理なら少し割引するってケースもあるから、やっぱり複数の事務所で見積もりを出してもらうのが1番だよ!
- 収入額が一定額以下(例:家族がいない場合、月収が20万200円以下
※東京・大阪など一頭地の場合 - 資産が一定額以下(例:家族がいない場合、資産合計額が180万円以下
オペレーターさんが優しく教えてくれるからね。
法テラスの費用や、弁護士費用立替制度については、下記の記事でも紹介しているから、読んでみてね。
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自分自身で業者と交渉する
自分で交渉すれば当然弁護士に払う費用も必要ないから、郵便代・印紙代を合わせて数千円の費用で済むよ。
- 郵便代…借入先に書類を郵送する際の費用
- 印紙代…和解成立時の合意書に貼り付ける収入印紙の費用。借金の総額が100~500万円のときは2,000円
『払えないから利息をカットしてくれ!』って頼めばいいってことですよね?
お金を借りていた張本人で、かつ法律の知識もまったくない素人が業者に交渉しようとしても、取り合ってくれない可能性が非常に高いのさ。
その点、弁護士などの専門家に依頼すればほぼすべての手続きを代行してくれるから、ほぼ確実に借金を減額できるんだよ。
何をどうしたらいいかもさっぱりわからないし、やっぱり自分でやるのはやめにして大人しく専門家に頼もう…。
- 交渉に応じてもらえないケースがほとんど
- 交渉ができても、不利な条件で和解を迫られてしまう
- 手続き中も支払いの督促は止められない
任意整理は弁護士と司法書士どちらに依頼した方がいい?
だけど、やっぱり費用がかかるのが気になるよなあ。
費用が抑えられるなら司法書士の方がいいかなって思うんですけど、弁護士に頼むのと司法書士に頼むの、どっちがいいんでしょうか?
たしかに司法書士に依頼したほうが費用は安くなる傾向があるけれど、その分司法書士にはできないこともあるんだ。
それでは、弁護士と司法書士それぞれに任意整理を依頼したときの違いについて解説しておこう!
弁護士と司法書士の違い
弁護士
- 当事者同士で解決困難なトラブルの相談を受ける。
- 法律の専門家としてアドバイスをしたり、法的手続きの代理人を行う。
- あらゆる種類の法律相談を受けられる。
司法書士
- 法律に関する書類の作成や手続きを代行する専門家。
書類の専門家なのに、任意整理の手続きを依頼してもいいんですか?
(定額報酬の上限)
第5条 任意整理事件を受任したときは、定額報酬として債権者一人当たり5万円を超 える額を請求し、又は受領してはならない。
【引用:債務整理額における報酬に関する指針 – 日本司法書士連合会】
司法書士にはできないことがある
弁護士よりも司法書士の方が安いのなら、司法書士にお願いしてみようかな…。
けれど、任意整理などの債務整理をお願いするうえで、司法書士にはできないことも色々あるんだ。
- 1つの会社から140万円超の借入がある場合は対応できない
- 個人再生や自己破産などに移行する場合に代理人になれない
借金額が低い場合でも、任意整理後の返済がうまくいかなかったら個人再生や自己破産といったより強力な手続きに移行する場合がある。
司法書士はその時の代理人になってもらえないから、改めて弁護士を探さなくてはいけないというリスクも待っているんだ。
安全に確実に借金を減らしたいのであれば、司法書士よりも弁護士に依頼するのがオススメだよ。
弁護士に任意整理を依頼してもそこまで負担が大きくない理由
依頼すれば取り立てが止まる
これは『受任通知(じゅにんつうち)』のおかげだね。
受任通知とは
任意整理を依頼された弁護士が、貸金業者に対して『この人の任意整理を担当することになりました』と知らせる手紙のこと。
債権者への返済を一旦ストップできれば、お金にも余裕ができるし、精神的にもかなり楽になるはずだよ。
(取立て行為の規制)
第二十一条 貸金業を営む者又は貸金業を営む者の貸付けの契約に基づく債権の取立てについて貸金業を営む者その他の者から委託を受けた者は、貸付けの契約に基づく債権の取立てをするに当たつて、人を威迫し、又は次に掲げる言動その他の人の私生活若しくは業務の平穏を害するような言動をしてはならない。
九 債務者等が、貸付けの契約に基づく債権に係る債務の処理を弁護士若しくは弁護士法人若しくは司法書士若しくは司法書士法人(以下この号において「弁護士等」という。)に委託し、又はその処理のため必要な裁判所における民事事件に関する手続をとり、弁護士等又は裁判所から書面によりその旨の通知があつた場合において、正当な理由がないのに、債務者等に対し、電話をかけ、電報を送達し、若しくはファクシミリ装置を用いて送信し、又は訪問する方法により、当該債務を弁済することを要求し、これに対し債務者等から直接要求しないよう求められたにもかかわらず、更にこれらの方法で当該債務を弁済することを要求すること。
【引用:貸金業法第21条 – e-Gov法令検索】
弁護士費用の積み立てができる
そうすれば、その間に弁護士に支払うための費用を積み立てられるのさ。
弁護士に任意整理の相談をしてからの支払いの流れを時系列で確認してみよう。
3社の任意整理に120,000円かかった例
任意整理の手続き | 支払う費用 | |
1月 | ¥50,000 (3社への返済) | |
2月 | ¥50,000 (3社への返済) | |
3月 | 弁護士に相談 | ¥0 (返済ストップ ! ) |
4月 | 和解交渉開始 | ¥30,000 (弁護士費用の積み立て) |
5月 | … | ¥30,000 (弁護士費用の積み立て) |
6月 | … | ¥30,000 (弁護士費用の積み立て) |
7月 | 和解交渉成立 | ¥30,000 (弁護士費用の積み立て) |
8月 | 債権者への返済開始 | ¥25,000 (減額した後の3社への返済) |
そのあいだに弁護士の費用を積み立てできるから、余分にお金がかかってしまう心配はないのか!
なんて画期的なシステムだ…!
これはあくまで一例だけど、分割払いの回数などについては、それぞれの経済状況に合わせて柔軟に対応してもらえるはず。
担当の弁護士としっかり相談してね。
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任意整理をして赤字になるケースはほぼゼロ!
だけど、実際には任意整理などの債務整理をして赤字になることはほとんどないんだよ。
もちろん着手金などの費用はかかってしまうけれど、それでも減額分よりも弁護士費用が上回るケースはごくまれと言える。
任意整理でいえば、1社2~5万円が相場だから、利息が弁護士費用よりカットできれば損はないよね。
例えば、借金が10万円しかないものの利息をカットしても、弁護士費用の方が高額になる可能性がある。
一般的には借金が30万円以下だと、利息のカットより弁護士費用が高額になる可能性があるといわれているよ。
もしも弁護士費用の方が上回り『費用倒れ』が発生してしまうようなケースであれば、他の債務整理を検討するなど、その人にあった方法を提案してくれるはずだよ!
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相場よりも高額な費用を請求されたら別の弁護士に相談を!
もしも相場よりも高額な費用を請求されたら、別の弁護士に相談しよう。
最近では2022年に、日弁連の規定を大幅に上回る金額を請求される事態が相次いだんだ。
債権者との間で5年以上の長期間の分割返済の交渉をまとめ、完済まで毎月、弁護士に手数料を払わせる手口もあったそうだよ。
大阪の弁護士らが今年4月に結成した「分割返済問題弁護団」(大阪市)によると、規定を大幅に上回る数十万円を請求されたといった高額な報酬を巡る相談が寄せられている。債権者との間で長期間の分割返済の交渉をまとめ、完済まで毎月手数料を支払わせる手口も目立つという。裁判所が関与する個人再生での返済期間は民事再生法で原則3年とされるが、弁護団に寄せられた任意整理の事例では5年以上の分割返済の契約が多いという。
弁護団の牛尾淳志弁護士(大阪弁護士会)は「借金の総額や収入から自己破産が適切なのに、費用がかかると説明して任意整理を勧めるケースもある。債務者の生活再建のためになっていない」と指摘。契約の経緯や内容によっては返還請求も検討する。
同様のトラブルは国民生活センターにも寄せられている。昨年10月に相談した関東に住む50歳代の男性は、200万円の借金の任意整理を頼んだ弁護士から報酬で60万円を請求され、「毎月の返済もあって生活が苦しい」と訴えたという。
【引用:債務整理で高額報酬 規定超え請求トラブル続出…大阪で被害弁護団発足‐讀賣新聞オンライン】
高額な費用を提示されたら、すぐに契約せず別の弁護士に相談しよう。
また、全国の弁護士会では、弁護士への苦情を受け付ける市民窓口があるんだ。
こちらのページから、最寄りの弁護士会を探せるから、参考にしてね。
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任意整理以外の債務整理の費用相場
けれど、その人の借金額や収入状況によってはほかの債務整理を検討した方がいい可能性もある。
念の為、任意整理以外の『個人再生』『自己破産』といった債務整理の費用についても解説しておくね。
個人再生|約40~70万円
任意整理と同じように減額後も借金を返済し続ける必要はあるけれど、元本を大幅に減額できる可能性があるんだ。
メリット
- 借金を元本ごと大幅に減額できる可能性がある
- 自己破産とは異なりほとんどの財産を手元に残せる
- 住宅ローン特則を利用すればローン返済中の持ち家も残せる
デメリット
- 減額後の借金は原則3年で完済しなくてはいけない
- 裁判所を通すため手続きの期間が長く、費用も高い
減額効果は大きいけれど、任意整理とは違って裁判所を通す手続きになるから弁護士の仕事量もとっても多くなる。
その分たくさん費用がかかってしまうのさ。
個人再生の費用の内訳
費用の内訳 | 金額 |
弁護士費用 | 50~60万円(報酬金を含む) |
報酬金 | |
申し立て手数料 | 1~2万円 |
官報掲載費用 | 約1.2~1.4万円 |
個人再生委員への報酬(選任された場合) | 15~25万円 |
書類の郵送にかかる切手代 | 1,600円 |
自己破産|約40~100万円
数ある債務整理のなかでも、もっとも強力な手続きだね。
メリット
- ほぼすべての借金の返済義務をなくせる
デメリット
- 生活に必要なものを除き、家や車などほとんどの財産を没収されてしまう
- 手続き中は一部の職業において資格制限がある
- 税金や保険料、罰金など、免除されない支払いもある
借金で生活が立ち行かなくなってしまった人を救済するための制度だけど、その分一定以上の価値がある財産は没収されてしまうなどのリスクがあるんだ。
自己破産にも裁判所や弁護士に支払う費用がかかって、その相場は40~100万円程度。
自己破産を申し立てる人の多くが費用を用意できないのは弁護士もよくわかってるから、分割払いや後払いなど、その人にあった提案をしてくれるよ。
自己破産の費用の内訳
費用の内訳 | 金額 |
弁護士費用 | 40~50万円(報酬金を含む) |
報酬金 | |
申し立て手数料 | 1,500円 |
予納金 | 同時廃止:約1万円 少額管財事件:20万円~ 管財事件:50万円~ ※手続きによる |
書類の郵送にかかる切手代 | 4200円~ |
安ければいいわけではない?任意整理を依頼する事務所を選ぶポイント5選
ではさっそく、手当たり次第に安そうな事務所を探して…と。
どんなお買い物でもそうだけど、安ければいいってもんじゃないよね?
任意整理を依頼する事務所を探すのも、費用だけを見るのは少し危ないんだ。
ここで、任意整理を依頼する事務所を選ぶ際に気をつけて欲しいポイントを紹介していくよ!
- 相談料が無料かどうか
- 費用は相場に対して適正か
- 任意整理の実績は豊富か
- 任意整理のリスクについて明確な説明があるかどうか
- 実際に相談をしてみて担当弁護士との相性がいいかどうか
①相談料が無料かどうか
実際のところ、借金問題に関しての相談であればほとんどの事務所で無料で受け付けてくれる。
だけど、事務所によっては30分あたり5,000円ほどの相談料がかかる場合もあるから注意しよう。
②費用は相場に対して適正か
ホームページなどをよくチェックして、任意整理にかかる費用が相場に対して適切かどうかも確認しよう。
任意整理の費用相場
着手金・成功報酬 | 1社あたり2~5万円 |
減額報酬 | 減額分の10% |
過払報酬 | 過払い金回収額の25%以下 |
だからこそ、あまりに相場から安すぎたり高すぎたりする事務所は、ちょっと怪しいと思った方がいいよ。
費用の内訳についても、相談の段階でしっかり確認しておかないといけませんね。
③任意整理の実績は豊富か
確実に借金を減額するためには、業者ごとの傾向についての正しい知識と、豊富な交渉の経験が必要不可欠なのさ。
任意整理においては特に実績が重要視されるから、ホームページなどで確認して任意整理の実績が豊富なところに相談をするようにしよう!
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④任意整理のリスクについて明確な説明があるかどうか
任意整理をする上では、以下のようなリスクがつきものなんだ。
- ブラックリストに登録されて一定期間クレジットカードやローンが使えない
- 減額後も返済が続くため、安定した収入が必要
- 銀行から借入がある場合は銀行口座が凍結される恐れがある
- 保証人がついている借金は一括請求される恐れがある
だけど、こういったリスクやその対処法についてしっかりと説明があるかどうかも、事務所を選ぶ上では非常に大切なポイントだね。
⑤実際に相談をしてみて担当弁護士との相性がいいかどうか
任意整理においては、手続きの進み具合の報告や、その後の返済についてなど、弁護士と相談するべき内容はたくさんある。
その中で、親身になって相談に乗ってくれるかどうかというのは手続きを満足に進めていく上でとても大切なのさ。
事実、弁護士に依頼した人の多くが『弁護士の対応や態度』に対して不満を持っていたという日本弁護士連合会の調査結果もあるんだ。
弁護士に対する苦情申立て
【引用:苦情及び紛議調停 – 日本弁護士連合会】
借金問題の相談はほとんどの弁護士事務所が初回無料で受け付けているから、色々なところに相談をしてみるべきだよ。
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任意整理におすすめの弁護士事務所6選
先生のオススメのところとかないんですか?
よし、それでは任意整理を依頼するのにオススメできる事務所をいくつか紹介しよう!
ベリーベスト法律事務所
テレビCMや街頭広告などにもよく出てくるから、名前だけは聞いたことがある人も多いんじゃないかな?
債務整理の専門チームがあって債務整理の実績も豊富な事務所だよ!
ベリーベスト法律事務所のおすすめポイント
- 全国61拠点と日本最大級の法律事務所(2020年8月時点)
- 実績豊富な弁護士が340名以上在籍
- 相談の予約は24時間受付可能
対応が親切だったという口コミも多いみたいですね。
最初は自分が対象なのか分からず、何ヶ月も相談をためらっておりました。ある時、スマホの広告で出てきたので、閲覧し登録しようと思いましたが、途中でやめてしまい、画面を閉じてしまいましたが、後にダメ元で登録してみました。検査結果とか、戸籍謄本とか診断書など提出する書類を用意していましたが、正直、凄く面倒でしたが、弁護士さんなどが親身になって対応してくれましたので、今は相談して本当に良かったと思いました。
【引用:GoogleMaps口コミ】事故後、保険会社との交渉を粘り強く行っていただけました。自分ではこんな上手くは交渉できないと思います。大変お世話になりました。
【引用:GoogleMaps口コミ】
対応地域 | 全国 | 対応時間 | 24時間 |
相談料 | 無料 | 着手金 | 負債額10万円未満は無料 |
基本報酬 | 1社22,000円 | 減額報酬 | 11% |
FAST法律事務所
ベリーベスト法律事務所のように大きくないけど、だからこそ一人ひとりの要望や状況に合わせたきめ細やかな対応が人気の秘訣だね!
FAST法律事務所のおすすめポイント
- 一人ひとりの悩みに真摯に向き合ってくれる
- 女性スタッフが多数在籍しているので女性も相談しやすい
- LINEの無料相談窓口がある
どんな小さな悩みであっても真摯に聞いてくれる点が最大の魅力だね。
LINEだったら、氏名や電話番号などの個人情報も不要で匿名で相談できるから安心だ!
とても親切で、本当に相談無料でした。私の案件は受けるのが難しいことを説明して下さったので凄く助かりました。また問題が起こったら相談させて下さい。ありがとうございました!!
【引用:GoogleMaps口コミ】初回相談が無料で、無料相談の段階で名誉毀損にあたるかどうかをきちんと教えてくれるので、無駄に費用をかけることなくお願いすることができました。
相談方法も他の事務所だと電話が必要だったのですが、実家暮らしなので親にバレたくなく、抵抗がありました。
こちらはLINEで手軽にでき、親にバレることなく相談できたのも良かったです。
【引用:GoogleMaps口コミ】
対応地域 | 全国 | 対応時間 | 9:00~18:00 |
相談料 | 無料 | 着手金 | 22,000円~ |
基本報酬 | 0円 | 減額報酬 | 0円 |
弁護士法人サンク総合法律事務所
経験豊富な弁護士が揃っていて、1月あたり600件以上の相談実績があるよ。
サンク法律事務所のおすすめポイント
- 初期費用が無料
- 弁護士費用分割払い、後払い可能
- メール対応は24時間365日対応可能
借金の相談をする人は大きな不安を抱えているから、親切な対応をしてくれるだけでもかなりありがたいですね。
電話口の方は女性の方でしたが、落ち着いていて優しい声の方で電話していて安心しました。
私自身返済額がそこまで多くないということもあり、債務整理や任意整理等を強く勧められるわけでもなく、その人に合った対応をされているんだなと感じました。
一緒に月々かかってくるお金の確認を一からしてくださり、もしかしたら自分が少し頑張れば弁護士さんに頼らずとも返していけるのでは、と冷静になることができました。
本当にありがとうございました。何か不安になったらまた連絡させてください。
【引用:GoogleMaps口コミ】
対応地域 | 全国 | 対応時間 | 9:30~18:30 ※メールのみ24時間対応 |
相談料 | 無料 | 着手金 | 負債額10万円未満は無料 |
基本報酬 | 1件11,,000円 | 減額報酬 | 11% |
弁護士法人ユア・エース
弁護士法人ユア・エースのおすすめポイント
- 24時間受付でいつでも相談できる
- 相談が何度でも無料
- 依頼には専門チームで対応
相談は何度でも無料だし、任意整理にかかる費用などの説明も明確と評判だね。
任意整理は素人には難しい手続きだから、要点をわかりやすく説明してもらえるのは嬉しいですね。
御依頼を決めるまでの一番最初の電話対応が良かった為、こちらに御世話になる事にしました。事務員の男性の方の大変落ち着いた対応が印象的で、話しにくい内容も終始整理しながら解決に向けた意思を決められたのが良かったと思いました。
弁護士の先生には限られた時間で面談して頂きました。簡潔に必要な事のみをお話して下さるので分かり易く私は満足しましたが、人によっては物足りなさを感じるかも知れませんので、あらかじめ聞きたい事をメモしておくと良いかも知れません。
とても安心してお任せ出来ております。
ありがとうございます。
【引用:GoogleMaps口コミ】はじめにお電話くださった事務員の方の対応がとても感じが良く、誰でもお金のことは身内にも話しにくいことだと思いますがここなら素直にきちんとお話しすれば解決してもらえるかもという安心感がありました。
別日の弁護士の先生との面談も、簡潔に必要な事のみをお話して下さいました。こちらからの質問もありませんでしたし分かり易かったです。
他の事務所と比較することはありませんでしたが、こちらに相談して本当に良かったと感じます。とてもスムーズに解決まで導いてくださり、感謝しています。
【引用:GoogleMaps口コミ】
対応地域 | 全国 | 対応時間 | 24時間 |
相談料 | 無料 | 着手金 | 55,000円~ |
基本報酬 | 11,000円~ | 減額報酬 | 11% |
弁護士法人 響
ネット上でも法律問題に関する多数のコラムを掲載していて、幅広い活動をしているんだ。
女性弁護士が多数所属しているから、男性には話しづらいという女性にもおすすめだね!
弁護士法人 響のおすすめポイント
- 6万件以上の相談実績
- 原則365日24時間受付
- 依頼前に費用の明確な説明があり、追加費用の可能性も最初に教えてくれる
追加費用の可能性も相談の段階からしっかりと伝えてくれるから、安心して任せられるね。
対応された方、皆さんが物腰が柔らかくて、相談中でのちょっとした雑談にも応じてくれたので威圧感は感じる事なく契約する事が出来ました。
まだ任意整理は始まったばか
りだけど、契約させて頂いて良かったと思います。
【引用:GoogleMaps】昨年クレカを使い過ぎてしまい、借金に苦しんでいた際に、偶々こちらの減額診断を受けました。事務員の方には、私の都合にも関わらず電話での丁寧な対応、弁護士の面談時間まで調整して下さりました。また弁護士の方もわかりやすく債務整理について、和解成立についての詳細をわかりやすく説明していただきました。初めての経験で戸惑っていた私に対して真摯に受け止めてくださり感謝しています。
【引用:GoogleMaps】
対応地域 | 全国 | 対応時間 | 24時間 |
相談料 | 無料 | 着手金 | 55,000円~ |
基本報酬 | 11,000円~ | 減額報酬 | 11% |
イージス法律事務所
ージス法律事務所のおすすめポイント
イ- 無料・匿名での減額診断を気軽に実施できる
- 相談者に親身に寄り添ってくれる
- 秘匿性に最大限配慮してくれる
借金問題のベストな解決策は、その人の借金状況や生活環境によりまったく異なる。
だからこそ、一人ひとりに合った対応を心掛けてくれるイージス法律事務所はオススメできるよ。
任意整理で相談しましたが、事務の方(女性)がどの方も丁寧で話しやすく、こちらが分かるまで丁寧に説明して頂き他の事務所では教えて頂けなかったことまで教えて頂き大変勉強になりました。
お支払い開始時期も無理言って1か月先にしてもらいましたが、親身に受け入れて頂け大変感謝しております。
任意整理意外で何か困ったことがあったらまた相談しようと思います。
任意整理でお困りでしたら他でお願いするのでしたらイージス法律事務所さんにお願いすることをオススメします。
【引用:GoogleMaps口コミ】自分も、イージス法律事務所を利用したのは、今回がはじめてで、会社や家族にばれないように返済方法の相談に、とても親切な対応をしてくださって、ありがとうございます。まだ、完済はしてませんが、これから完済するまで、長先生にお世話になります。
【引用:GoogleMaps口コミ】
対応地域 | 全国 | 対応時間 | 9:00~19:00 |
相談料 | 無料 | 着手金 | 11,000円~ |
基本報酬 | – | 減額報酬 | 11% |
任意整理後の費用が払えない場合はどうする?
でも、どうしてもお金がなくなっちゃって払えない時もあると思うんだよな…。
そういう時はどうしたらいいんですか?
弁護士に相談する
その返済費用が払えない場合には、必ずすぐに担当の弁護士に相談しよう。
任意整理を弁護士に依頼したときには、その後の返済も弁護士を通して行う人も多い。
払えないとわかった時点で弁護士に相談すれば、積立金から返済にあてるとか、一旦立て替えてくれるとか、手続きが失敗に終わらないように策を考えてくれるはずだよ。
相談すればなんとかしてくれると思うと安心します。
弁護士からの連絡を無視したり報告を怠ったりすると『任意整理の手続きに協力する意思がない』とみなされて辞任されてしまう可能性もあるからね。
もし弁護士に辞任されたら借金も元通りだし、これまでに費やしてきた時間やお金も全て無駄になってしまう。
そうなる前に必ず相談しよう。
貸金業者に事情を話して少し待ってもらう
事情があるとわかれば、少しだけなら待ってもらえるはずだよ。
ただし、貸金業者に相談する時には、以下の点だけ事前にまとめてからにしてね。
- 返済が遅れる事情をできるだけ詳しく
- いつまでにだったらいくら支払えるか
しっかりと事情を説明して返済の姿勢を見せられれば、1回くらいの滞納なら大目にみてくれるところがほとんどだよ。
2ヶ月滞納する前に対策を講じる
だけど、もし2ヶ月滞納してしまうようならすぐに弁護士に相談して、なんらかの対策をとらないといけないよ。
なぜなら、2ヶ月の滞納は任意整理が取り消しになってしまう可能性が高いんだ。
任意整理で業者と和解した時には、和解後の金利や返済期間などの約束を記載した『合意書』を必ず作成する。
この合意書には『2ヶ月分滞納したら残額を一括で請求します』という内容が記載されていることがほとんどなんだ。
任意整理してせっかく減らしてもらっても、一括請求なんてされたらひとたまりもないなあ。
この2ヶ月分の滞納というのも、合意書の内容によってさまざまだから、しっかりと弁護士と相談しいながら返済していかなくてはいけないよ。
2ヶ月滞納の例
- 2ヶ月続けて滞納する
- これまでの滞納額が返済額2ヶ月分に達する
- 合計2回滞納する
任意整理を検討中であればまずは弁護士に相談しよう
今日話してきてわかったとは思うけれど、任意整理の費用は事務所によって異なるから、色々な事務所を比較して検討するのが大切。
そのためにも、できる限り早い段階で弁護士に相談するべきだよ。
借金は放っておいたらその分利息も膨らんでしまうし、どんどん返済が厳しくなってしまう。
なるべく早い段階でいくつかの事務所に相談しておけば、自分に適した解決方法がきっとみつかるはずだよ!
さいむくんも、実際に任意整理を頼むかはおいておくとしても、とりあえず相談だけでもしてみるのがいいんじゃないかな?
\専門家に無料相談しよう/
▼感謝の声多数!▼
でも、LINEで相談だけもしてみようかと思って勇気を持って友達追加してみたんですよね!
そしたら、その日のうちに問題が解決して、次の日からは借金に悩まず生活できるようになりました!
対応も早くて丁寧でしたのでとても感謝しています。
友達登録して専門家に相談しよう!
まとめ
- 任意整理をして赤字(費用倒れ)になることはほとんどない
- 任意整理にかかる弁護士費用の相場は1社あたり2~5万円程度
- 司法書士や法テラスに依頼すれば費用は抑えられるが、その分リスクもある
- 事務所を選ぶ上では費用やリスクについての明確な説明や担当弁護士との相性が重要!借金問題を満足に解決するためにも早めに相談をするべき
お金が用意できなくてもなんとかなりそうで安心です。
これ以上利息が膨らんでしまう前に、先生が紹介してくれた事務所に相談してみようと思います!
企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。