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この投稿、削除できますか!?誹謗中傷の投稿を削除する場合のポイントや注意点をわかりやすく解説!!

 

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当メディア「スタートアップドライブ」では、誹謗中傷関連の記事を多数執筆しており、毎日多くの反響を頂いております。
その結果、誹謗中傷に関する多くの方々のご要望を聞いているうちに「投稿の削除」を希望されている方が一定数いらっしゃることがわかってきました。

今回は誹謗中傷事件を解決する上での手段の1つである「削除請求」についてわかりやすく解説します。

削除請求の概要

削除請求とは?

誹謗中傷被害の削除とは、誹謗中傷が行われたサイト(SNS、ネット掲示板など)の管理者に対して、投稿を削除するように請求を行うことです。
注意が必要なのは、あくまでこの行為はサイト側に対する請求であるという点です。
このことから、サイト管理者が投稿の削除を拒否した場合、「投稿を削除しないことに対する訴訟」へ移行し裁判所の判断を仰ぐことがあります。

インターネット上で誹謗中傷事件の特徴は、投稿の撤回や謝罪によって事件が沈静化するケースがある一方、民事訴訟や刑事訴訟まで発展し、刑事罰や多額の損害賠償に発展してしまう場合もある点です。

また、被害対応によって、費やされる費用には大きな幅があり、企業や著名人などから訴えられた場合は、被害が甚大である分、請求される賠償金も多額になります。

以下は、誹謗中傷対策で講じられる対策と費用のおおよその目安です。
なお、被害が拡散してしまったり、スレが複数に及ぶ場合などは削除対象となる投稿の量に応じて料金が加算されます。

  • 示談交渉:5-15万円
  • 投稿削除:10-30万円
  • 情報開示請求:50-60万円
  • 刑事訴訟・民事訴訟:20万円

誹謗中傷被害を受け「投稿削除請求」を講じる場合、その目的としては「相手の特定」や「損害賠償金の回収」ではなく、「投稿の拡散防止」と「二次被害の抑制」であることが非常に多い点が特徴です。

投稿削除請求が有効な場合

前述した通り、投稿削除の主な目的は投稿の拡散防止と二次被害の抑制です。
また、サイト管理者に削除を請求する場合の方法ですが、基本的にはサイト管理者に対する「通知」や「通報」によって削除を要請する手段が講じられることが多くなっています。
削除要請は個人で行うことも可能ですが、削除ができる可能性を高めるためには、弁護士や法律事務所に依頼する方法がより有効です。

店舗や法人が展開する対する悪評やリベンジポルノの被害などは、一度拡散してしまうと取り返しがつかない場合も多く、倒産や精神病など深刻な被害に繋がりかねません。

そのような被害を防止するためにも、投稿内容によっては、発信者の特定や損害賠償請求に先行して削除を行う必要もあります。

投稿削除の注意点

削除要請が通らない場合が多い

誹謗中傷関連の投稿を削除する場合、一般的にはサイト管理者に対しフォームなどを利用してメッセージを送付したり、通報するなどの手段で「当該投稿を削除してください」と請求する方法によって措置が講じられます。
この場合重要なポイントは、この段階ではあくまで「任意の措置」であるという点です。
つまり、投稿を削除するか否かの判断はサイト管理者側が握っているため、どのような悪質な投稿であっても、サイト側が「削除が妥当」であると判断しない限り、投稿は削除されないのです。

なお、サイト側が投稿を削除をしなかった場合は、サイト管理者を相手取った裁判に発展します。そして、裁判所がサイト管理者に「削除を命令」することによって投稿が削除されます。

一般的には任意の削除請求に10−20万、裁判に移行した場合は追加で20-30万程度費用が必要となりますが、自分自身で対応に当たるよりも専門の弁護士に対して依頼することで、投稿削除に成功する確率は高まる傾向があります。

被害状況や費用感を充分に加味し、法律事務所への依頼も視野に入れて賢く検討しましょう。

発信者情報開示に不利になる場合がある

投稿削除を検討する場合、もう1つ留意しなければいけない点は「削除と発信者の特定は両立させることが難しい」という点です。

投稿を削除し、かつ犯人を特定したいと考える方は数多くらっしゃいますが、悩ましいことにこの2つを両立させることが非常に難しい措置となります。
なぜなら、投稿が削除された場合、ログをはじめとした発信者特定に関わる情報も同時に消滅してしまう場合があり、その場合は発信者を追えなくなってしまうのです。
ログの削除に関する方針はサイトによって異なり、投稿が削除されてもログは一定期間保存されるサイトもあれば、投稿削除と同時にログも消滅される方針で運営されているサイトもあります。

ログと投稿が同時に削除されるサイトの代表例の1つが爆サイです。
爆サイ上で削除された投稿は、一旦削除されるとログも消えるため、それ以上犯人を追うことができなくなります。

このように削除によって発信者の特定やその後の訴訟や示談交渉に支障が出る場合もあるので、「相手を特定したい」「罪を償ってもらいたい」などの希望がある場合、安易な投稿削除は控えた方が懸命であると言えるでしょう。

削除される可能性が高い投稿・低い投稿

投稿の削除請求は、サイト管理者側が任意での削除の可否判断する措置です。
投稿を削除するか否かの判断はサイト側に委ねられており、削除要請された投稿が全て削除されるとは限りません。

この章では、サイトに削除要請した場合、削除まで至る傾向が高い投稿と低い投稿について説明します。

削除される可能性が高い投稿

削除要請が受け入れられる投稿の傾向として代表的な投稿は、当然の事ながら「悪質な投稿」ですが、どのような投稿が悪質であるとみなされるかについて解説します。

以下が、悪質な投稿とみなされる場合が多い投稿です。

  1. 実名を出し、個人や法人を攻撃する投稿。
  2. ポルノ画像が投稿されている投稿。
  3. 卑猥な表現による誹謗中傷が行われている投稿。

このような投稿の削除を要請した場合、サイト管理者側によって削除要請が受理される可能性が高いとされています。
特に、近年社会問題とされている「リベンジポルノ」などによってポルノ画像が拡散してしまった場合、被害者を長期に渡って苦しめるなど取り返しのつかない事態に発展しかねません。一刻も早く投稿の削除を検討しましょう。

削除される可能性が低い投稿

削除に繋がりやすい投稿がある一方、削除請求をしても削除される可能性が低い投稿も存在します。「表現の自由」がある以上、サイト側としてもむやみに投稿を削除できない場合があるのです。

以下が、削除に至るケースが低いとされる投稿の特徴です。

  1. 具体性に欠ける投稿
  2. 同定可能性の要件を満たさない投稿
  3. 誹謗中傷ではなく、批判や評価であるとみなされる投稿

具体性に欠ける投稿は、サイト管理者によって削除される可能性が低い投稿の1つであり、このような投稿は、主語がなく誰に向けた投稿であるかわからない点が特徴です。
「バカ」「アホ」「死ね」などの表現は悪質な表現であることに代わりはありませんが、具体性が低く、誰に向けた投稿であるか判然としない場合、一般的にサイト管理者が削除要請に応じる可能性は低いとされています。

同定可能性とは、書き込まれた対象者と、現実の被害者が同様であるか否かを判断する概念です。
例えば、Twitterで「伊藤さん」を攻撃されていたとしても、その情報だけでは同定可能性の要件に当てはまる可能性は低いといえます。
なぜなら、世の中に「伊藤さん」という苗字の人が非常に多く、どの「伊藤さん」であるかの情報に紐づいていなければ、同定可能性の要件を満たすことが難しいとされているのです。

評価や批判とみなされる表現も削除される可能性が低下します。
具体例をあげると例えば「飲食店で提供された食品の味についての評価」「店舗で働く店員の接客のクオリティに対する意見」などは批判や評価とみなされることが多い代表例です。
もちろん、度を越した悪口や根拠のない雑言は削除の対象となり得ますが、全ての投稿が削除されるわけではないことを念頭において誹謗中傷の対策にあたりましょう。

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まとめ

この記事では、誹謗中傷対策を行う手段の1つである「投稿の削除請求」について解説しました。

投稿が削除されることそのものはポジティブに捉えてよいのかもしれませんが、削除請求が拒否されるリスクや、犯人を追えなくなるリスクも混在するため、状況を正確に判断し、適切な対応が求められます。

また、自分だけで判断せず、インターネット分野に強みを持つ弁護士にアドバイスを求めることも重要であると言えるでしょう。

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誹謗中傷の被害者を受けている方や対策を検討されている方は、是非ご一読ください。

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