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スポットコンサルプラットフォームのビザスクがIPO(上場)決定!

1.ビザスクのサービスとは?

2020年3月10日、ビジネス領域に特化した日本最大級のナレッジシェアプラットフォームのビザスクが新規株式公開(IPO)しました。

https://visasq.co.jp/

サービスの概要としては、コンサルティング業務を登録している外部の人材を活用しながら、顧客の課題を解決し、またはニーズを満たしていく、という事業になっています。

専任の担当者が顧客からの依頼事項(対象業界・アドバイザーの属性・想定される質問・期限等)を確認、当社サービスの登録者や外部ネットワークを含めた適任者をリサーチし、顧客の要望にマッチするかを必要に応じてアドバイザーにも直接確認したうえで、顧客に対してアドバイザーを提案し、インタビュー実施のアレンジまで全面的にサポートします。

サービスの具体的事例としては以下のようなシチュエーションで利用されているようです。

・コンサルティング会社が業界全体に対する理解を深め、市場動向を確認するための調査
・投資ファンド・機関投資家などの金融機関が投資を検討する際の業界調査やデュー・デリジェンス
・事業法人が商品開発の過程で新技術などについて理解を深めるための情報収集

これまで、マッキンゼーやアクセンチュアなど大規模なコンサルティングファームが大企業相手に提供していたようなサービスを中小企業でも受けられるように細切れ(スポット)にした点が市場にフィットした可能性があります。

また、単なるマッチングプラットフォームを超えて、担当者をつけることで、より顧客のニーズを発掘し、そのニーズを満たすための最適な手法や適正な人材をあてがうことで顧客満足度を高めているように思います。

それでは簡単に届出書をベースに見ていきましょう。

(東証の資料はこちらから参照できます)
https://www.jpx.co.jp/listing/stocks/new/index.html

(こういうサイトにも情報が掲載されています)
https://toushi.kankei.me/d/S100I4NU

2.本業一点集中の財務情報

直近の売上が6.1億円で、その前の期で2.6億円、その前の期で1億円と、ここ3年で急激に成長していることがわかります。同時に、営業利益の面でも、△1.2億円、△5800万円から2400万円の黒字と成長に伴って利益も順調に伸びてきているのがわかります。

売上の内訳は、ボストン・コンサルティング・グループが1.2億円であるので、ここにかなりの割合を依存していることがわかります。

これまで10億円の売上が目安ともいわれていた(?)ことからすると、売上規模でいえば、ミニマムな上場ともいえます。

事業セグメントもスポットコンサル事業一本という一点突破型の上場です。

監査法人の報酬も550万円、1400万円と最近の受けてもらいにくい世情からしても相場くらいなところでしょうか。

3.ミニマムな資本政策

資本政策の観点で見ると、スタートアップにしては珍しく、シリーズA(種類株A)とシリーズAのフォローラウンド(種類株A-2)でIPOまで駆け上がっています。

最後のエクイティによる資金調達は2015年にシリーズAのフォローラウンド(種類株A-2)で2.6億円を調達して、そこからはエクイティ調達をしていないことからすると、自社サービスでの収益力がついてきたものと考えられます。

新株予約権は合計13回付与を実施しています。なお、第12回の新株予約権はいわゆる信託型SOを活用して発行しています。多くの従業員にも付与されていることがわかります。

気になる創業社長の比率は51%を超えており、他の役員は多くても4%台といった感じになっています。